たかゆうの読書日記

本が好きです。読んだ本を中心に、映画・マンガ・テレビなどについても言及できればと思います。

なぜ本の自炊なんて進めるの?絶対にやるもんじゃないと痛切に思った5つの理由

f:id:lee578:20161113141532j:plain 

本が好き。大好きです。

 

だけど、部屋がせまくて、本が入りきらない。なので、いつか自炊をしてすべて電子化したいと思っていたのですが、先日ついに決行しました。

 

結果・・・

 

すげぇダルい。電子化、すげぇダルい。

 

もう死ぬかって思いました。

 

この作業って、お金と時間で考えると割に合わないと痛感したのですが、その理由を説明していきたいと思います。

 

■自炊礼賛の情報が多すぎない?

そもそも自炊をやろうと思ったのは、自炊をすると良いことあるよ!という情報があふれているから。

 

確かにメリットはありますよね。

  • 本棚がスッキリきれいになる
  • 好きな本を電子で保管、どこでも読める
  • OCRで検索も可能になる

これだけ見るとメリットだらけに見えます。ですが物事は良いことばかりではない。自炊にだって、デメリットはあるわけです。

 

なお、自炊したのはこのあたりの作品。

 

 

■使用した自炊セット

僕が使ったのは以下になります。

  • 裁断厚37ミリ大型裁断機
  • PFU ScanSnap iX500(スキャナー)

スキャレンで借りました。 

 

 

※ちなみに誤解してほしくなのですが、スキャレンさんはすごい対応が良かったので、まったく不満はありません。裁断機の切れ味が悪いという問い合わせにも丁寧にメールで返答いただきました。

 

■自炊の工程

本を電子化するまでの流れを見ていきますと、ざっくり以下の流れになります。

 

1.こんな感じで届きました

f:id:lee578:20161113141840j:plain

 

2.裁断機はロックを外して使用します

f:id:lee578:20161113141957j:plain

 

3.スキャナーをPCと連携

f:id:lee578:20161113142055j:plain

 

4.スキャン開始です

f:id:lee578:20161113142133j:plain

 

5.電子化されました

f:id:lee578:20161113143219p:plain

 

自炊なんてやるもんじゃないと思った5つの理由

ここまでの設定でも時間がかかるのですが、ここから地獄が始まりました・・・。自炊はやるもんじゃないと感じた5つの理由を解説していきます。

 

■理由1 裁断がツラい

まず最初にしんどいと感じたのは本の裁断です。全然切れないんですよ。

 

1回で裁断できるページ数は、文庫本で250ページくらい? スパッと切れるイメージだったのですが、けっこう力が必要。カラダ全体を使って、下に押し込む感じ。10回くらい裁断したら、両腕がプルプルしてきて、筋肉痛気味になりました。

 

刃が欠けているようにも見えたので、新品ブレードに替えたら、だいぶ楽になるのかもしれません。


■理由2 スキャナーがツラい

スキャナーも地獄でした・・・。

 

ScanSnap iX500は、かなり優秀なスキャナーだと思うんですよ。ページの上下を自動で認識してくれたり。だけど、1回にスキャナーのトレイにセットできるのが、50〜60枚くらい。これはツラい。ツラすぎる。25枚を1分でできるということですが、1セット4分。

 

ずっと横に張り付いていないと、スムーズに進行できませんでした。


■理由3 時間がかかりすぎてツラい

途中から慣れてきて、スピードが速くなったのですが、結果的にはこちら。

  • レンタル期間=6泊7日
  • レンタル代=10,400円
  • 作業時間=22〜25時間
  • 電子化できた冊数=118冊

それなりの冊数を電子化できましたが、時間がかかりすぎる。この時間を使って、ほかにできることがあるのではないかと、何度挫折しそうになったことか・・・

 

■理由4 電子化後がツラい

PDFデータで保存しました。データ容量は、5.37Gになりました。でも、これって読み返すのかな。いや、そんなことはない。ちゃんと読むはず!と今のところ言い聞かせています。これは電子化したばかりなので、電子データを活用できるのかどうかは、後々検証してみたいと思います。

 

■理由5 何よりメンタルがツラい

メンタルが最もやられたのかもしれません。とにかく自炊作業中、気分が悪くなっていました。

 

裁断とスキャナーで、終わりが見えない作業のツラさもあったと思いますが、何より愛する本を解体するというのは心理的に負担があったのかもしれないと感じています。本は、現物であるからこそ、思い入れが詰まっているんですよね。カバーをはいで表紙をやぶいて裁断する。そして本の残骸が山盛りになっていく。

 

僕は、本に赤線を引いていたり、メモ書きをしたりと、積極的に汚すのですが、それって思い出をよみがえらせてくれるスイッチにもなります。本への思い入れが積もり積もって精神的なダメージになっていたのかもなぁと。

 

まとめ

もちろんメリットはあるんです。

 

本棚がスッキリ! 本当にこれはすばらしい。捨てる・売るがどうしてもできない本というものがあって、電子化しか手はなかったのかもと思います。

 

しかし、時間と労力がかかるので、自炊はオススメできません。

 それでも、どうしても電子化したいなら、以下の項目は気をつけていただきたいです。

  • レンタル期間は8泊9日以上にする=土・日だけの作業はツラいので、土・日が2回くるような日程でレンタルする
  • オプションで新品ブレードを注文=ブレードの切れ味が悪いと最悪なので、新品ブレードをレンタルしておく。スキャレンなら500円
  • 軍手を使う=裁断で手のひらが痛かったので使用はマストで。

ちなみに僕は今後は自炊は絶対にやりたくないです。電子化されている本を中心に切り替えることに決めました。

 

本が電子化されているって、ありがたい。

 

 

 

自炊した作品一覧。