地上波でここまでの映像を見せてくれるのか。刺激的な内容に、驚き、興奮し、感嘆した。
それが「クレイジージャーニー」!
登場する人たちは、まさに「クレイジー」で常識では計れないことをやってのける。世界は広いし、人間ってとてつもなく面白い。そう思わせてくれる。
2016年はすべての放送回を観ました。各回を振り返りながら、今年のベスト5を絞ってみたいと思います。
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- クレイジージャーニー、2016年放送回
- 1月21日 麻薬密造地帯「アヘン王国」 高野秀行
- 1月28日 謎の国ソマリアに潜入 高野秀行
- 2月4日 全米No.1のサーカスで戦う日本人 岩佐麻里子
- 2月11日 1300年で2人目!荒行「千日回峰行」を制した僧侶 塩沼亮潤
- 2月18日 地球上のあらゆる場所に潜る水中探検家 広部俊明
- 2月25日 地獄の入り口」超絶したその光景とは? 佐藤健寿
- 3月3日 「岩をくり抜いて教会を作る謎の老人」 佐藤健寿
- 3月17日 死と隣り合わせ!シーカヤックで巡る海の旅 八幡暁
- 3月24日 ブラジルのスラム街「ファベーラ」でギャングを撮影 伊藤大輔
- 4月1日 写真で紡ぐファベーラの旅 伊藤大輔
- 4月22日 超破天荒な天才囲碁棋士・藤沢秀行
- 4月29日・5月6日 メキシコ麻薬戦争の実態に切り込む 丸山ゴンザレス
- 5月13日 今なお受け継がれる「かくれキリシタン」の実態とは?
- 5月20日 リヤカーを引いて地球47,000kmを歩き倒した男 永瀬忠志
- 5月27日 出張料理人のドイツオファーに同行 小暮剛
- 6月24日 大空で世界と戦うエアレースパイロット 室屋義秀
- 7月1日・8日 服を脱ぐ写真家のヒンバ族撮影旅 ヨシダナギ
- 7月18日 バングラデシュ「船の墓場」に潜入取材 丸山ゴンザレス
- 7月18日 今しか見られないキューバの奇妙な光景とは? 佐藤健寿
- 7月22日 劇場廃墟に住む男&トランスする宗教 佐藤健寿
- 7月29日 北極1000kmを歩きぬく命がけの冒険 荻田泰永
- 8月5日 一息で水深100mまで潜る男 篠宮龍三
- 8月26日 世界を飛び回るミステリーハンター 竹内海南江
- 9月2日 絶壁から飛び降りる超クレイジーな男 久保安宏
- 9月9日 「雷」や「嵐」を撮影するストームチェイサーとは? 青木豊
- 9月16日 爬虫類ハントの旅 加藤英明
- 9月23日 ラスベガスの闇「地下住人」の実態とは? 丸山ゴンザレス
- 10月28日 命懸けの「沢登り」に熱狂する男 宮城公博
- 11月4日 幻の「西南シルクロード」に潜入 高野秀行
- 11月11日 風船で宇宙を撮影する発明家 岩谷圭介
- 11月18日 「キルギスの誘拐結婚」25組の夫婦を現地取材 林典子
- 11月25日 「謎のアジア納豆」とは? 高野秀行
- 11月25日 独特の信仰を持つ「ヤズディー教」の実態とは? 林典子
- 12月2日 「世界一雷が多発する村」その光景とは? 佐藤健寿
- 12月9日 「ミイラ研究所の廃墟」…その全貌に迫る 佐藤健寿
- 12月16日 「昆虫食の旅」…タイ産のカブトムシとは? 愛
- 2016年ベスト5は??
- まとめ
クレイジージャーニー、2016年放送回
1月21日 麻薬密造地帯「アヘン王国」 高野秀行
高野秀行さんが登場! 早稲田大学時代に冒険部で幻のムベンベを追った。たくさんの著作もある、冒険ノンフィクション作家。
アヘン王国への潜入取材について語った。タイ、ミャンマー、ラオスを跨いだエリアは、ゴールデントライアングルと言われ、危険な麻薬栽培地帯となっている。
その中にあるワ州は、世界の非合法アヘンの約半分が製造されているという。高野さんは1995年に7ヶ月潜入取材をしていた。その方法はまずゲリラのアジトに通い続けて、案内してもらう。ワ族は30〜40年前まで首狩りをやっていたと噂されていたが、ムイレ村に潜入した。ケシ畑が一面にあり、一緒に栽培を体験。
アヘン栽培は、米つくりの裏作として行われている。アヘンの実から、白い液体が出てくる。出来上がると黒い塊になる。アヘンの花びらで包んで保存するそうだ。村人はアヘンを薬としていたりするが、中毒性が進んでいく。
高野さんも中毒になり、禁断症状が厳しかった。血が鉛になる感覚だった。高野さん、屈強な人ではないけど、ぶっ飛んでる。もう尊敬しかない。
1月28日 謎の国ソマリアに潜入 高野秀行
ソマリアは国家として機能せずに複雑な状況のため、専門家がいない。アフリカ東部に位置している。人口1000万人。内戦や海賊などがいて、20年間無政府状態になっていた。2012年中央政府ができた。血縁を示す氏族絡みで内戦が勃発している。氏族同士は助け合いの精神がある。
ソマリは実質、3つに分かれている。平和国家ソマリランド、海賊国家プントランド、超危険地帯南部ソマリア。これってファンタジーRPGとかの世界だわ。
ソマリランドでは、とにかくすぐ拉致が起こる。揉め事があればすぐに拉致。警察はほとんど機能していない。プントランドは、海賊が若者の憧れの職業になっている。お金になる。南部ソマリアは10分に1回、銃声が聞こえる。イスラム過激派が一部を支配していて危険地帯。
2月4日 全米No.1のサーカスで戦う日本人 岩佐麻里子
アメリカのリングリングブラザースというサーカス団に所属する日本人女性である岩佐麻里子さんは、クラウンを演じている。
日本大学芸術学部演劇学科を卒業後、渡米してサーカス団に入団した。全米をサーカストレイン電車で移動して、1日3回公演をすることも。契約は1年更新なのでシビアな世界でもある。岩佐さんの笑顔がステキ!
2月11日 1300年で2人目!荒行「千日回峰行」を制した僧侶 塩沼亮潤
塩沼さんは23歳のときに千日回峰行を行った。千日回峰行は、奈良時代に作られた修行。金峯山寺から往復48km、計16時間を歩く。期間は5月3日〜9月3日の120日間を毎日、9年の歳月をかけて計1000日間歩き続ける。深夜0時半に出発して15時半に戻ってくる。食事はおにぎりで済ませる。
1ヶ月目で爪がボロボロ、2ヶ月目で血尿が出てくるそうだ。その分、感覚は研ぎ澄まれていく。山の匂いで今日は雷が鳴るということが分かってくる。
塩沼さんはその後、四無行も行う。死ぬ確率が50%。9日間、飲まず、食べず、寝ず、横にならず。限界に追い込む修行となる。
1日3回、本尊でおよそ1時間のお勤めを行い、午前2時には仏様に供える水を井戸で汲む。5日目で1日1回のうがいが許される。3日もすると死臭が漂ってくる。壮絶すぎる…。
2月18日 地球上のあらゆる場所に潜る水中探検家 広部俊明
水中ならどこでも探検したいという広部俊明。妻は女優の羽田美智子。リフィーシードラゴンやトンガリサカタザメなどの貴重な映像を見せれくれた。
2月25日 地獄の入り口」超絶したその光景とは? 佐藤健寿
奇界遺産の佐藤健寿がエチオピアへ。目指すは地獄の入り口と呼ばれるエルタ・アレ火山だ。ダロル火山地帯は、硫黄が蛍光色のようになっていて、強い酸が出ている。そして夜はエルタ・アレ火山へ。まさに地獄の入り口のような灼熱の景色が撮影された。
3月3日 「岩をくり抜いて教会を作る謎の老人」 佐藤健寿
北部の街・ラリベラへ。その教会は、神殿のような作りになっていた。老人の名はアパさん。60年前に夢の中に神様が現れてここに教会を作るように言われた。キリストの信仰があったわけではなく、完全に独学でやっている。20年かけて1人で掘った。
3月17日 死と隣り合わせ!シーカヤックで巡る海の旅 八幡暁
カヤックは自分の体力次第でどこでも自由に行ける。八幡さんが走破した距離は8000km。数々の初走破記録を持っている。ワイルドな物言いがイケメンすぎる!
3月24日 ブラジルのスラム街「ファベーラ」でギャングを撮影 伊藤大輔
ブラジルのスラム街「ファベーラ」でギャング撮影。銃撃戦で2人死亡で、ギャングとの合流地点が定まらず。なに、この緊張感。
ブラジルのスラム街「プロビデンシア」でもギャング撮影。写真家・伊藤大輔が、ギャングに銃口を向けてくれと指示を出す。やっばい。真っ昼間だけど、緊張でヒリヒリした。
4月1日 写真で紡ぐファベーラの旅 伊藤大輔
前回はファベーラの怖さが前面に出ていたが、ファベーラで笑顔で生きている人もいることを伝えてくれた。
4月22日 超破天荒な天才囲碁棋士・藤沢秀行
故人を紹介するという異色の回。ネットでも賛否が飛び交った。
4月29日・5月6日 メキシコ麻薬戦争の実態に切り込む 丸山ゴンザレス
丸山ゴンザレスがメキシコ麻薬戦争を徹底取材。カルテル、メキシコ政府、住民による自警団の3つが絡み合う。自警団は正義かと思いきや、住民にとってはグレーな存在のようだ。丸山ゴンザレスさん、自警団と同行して違和感なしなのがこれまた凄い!
モレリアからわずか10分、死体が道路に落ちているのを発見。死体は手首から血が流れて目は潰されていたらしい。拷問されて捨てられた? ってかテレビで死体映ってますけど…。
ヌエバイタリア自警団のメンバーにも取材。中にはカルテルに誘拐され拷問を受けたメンバーもいた。目隠しされて20日間、ずっと殴られ蹴られ、指を石で潰された。お金で解放された。一緒に誘拐されたほかの6人は死んだ。復讐はしない。奴らと同じにはなりたくないという理屈だ。
自警団が武器の不法所持などで逮捕される。正義のための自警団は目障りな存在になってしまったのか。そして政府にカルテルのメンバーがいることも確実。
メキシコ麻薬戦争、いろんな人たちが自分の利のために動き、複雑さは増していく。
5月13日 今なお受け継がれる「かくれキリシタン」の実態とは?
「かくれキリシタン」が今でもいたとは知らなかった…。長崎県黒崎へ。1614年禁教令から「かくれキリシタン」が生まれた。お祈りはキリスト教だけど、カモフラージュはひたすら仏教。寺請制度が強いられたときに、この形式になった。マリア観音も公開していた。
5月20日 リヤカーを引いて地球47,000kmを歩き倒した男 永瀬忠志
リヤカーを引いて旅する永瀬忠志。これまでに地球一周以上4万7000キロを歩いた。なぜリヤカーで旅するのか? 本人も「答えがはっきり分からない」という。理解できないし混乱すらしたけど、何か涙出た。無駄に見えることをやり続けるって、それだけでスゴい。
5月27日 出張料理人のドイツオファーに同行 小暮剛
小暮剛さんは店舗を持たない。全国どころか、世界中を飛び回る。ドイツの超セレブへブリのコースを振る舞う。ビール+味噌+オリーブオイルのソース、うまそうだった。
6月24日 大空で世界と戦うエアレースパイロット 室屋義秀
室屋さんはアムロ・レイに憧れてパイロットを目指したそうだ。アジア人とそては唯一のエアレースパイロット。年間8戦あるレッドブルエアレースの幕張ラウンドで初優勝を飾った。命がけのレースで、時速370km、10Gの世界で、ミリ単位で操作が必要になる。世界を巡って年間チャンピオンを決めるってワクワクする!
7月1日・8日 服を脱ぐ写真家のヒンバ族撮影旅 ヨシダナギ
ナミビアのヒンバ族を撮影したヨシダナギさん。砂漠のデッドフレイまで、ヒンバ族の女性五人と2日間の小旅行。デッドフレイには枯れ木があるが、朝1時間だけが撮影チャンス。カラフルで美しい写真を見たとき、感動でゾクッとした…。
7月18日 バングラデシュ「船の墓場」に潜入取材 丸山ゴンザレス
バングラデシュ・チッタゴンの船の墓場へ。危険な船の解体作業が行われている。取材が通っていたはずが、取材拒否されてしまう。イメージが悪くなるのを恐れてのもののようだ。
それでも諦めずにオーナーとのアポが取れたが、その夜にダッカでテロ事件が起きてしまう。イスラム国が絡んでいるという情報があり、急ぎ撤退することになった。内部潜入ならずとも、現地の取材が意外な方向へいき、どう対応するのかがわかり見応えがあった。
7月18日 今しか見られないキューバの奇妙な光景とは? 佐藤健寿
キューバの闘鶏を見物し、刑務所廃墟へ。プレシディオ・モデロ刑務所は、異様なつくりで、雑居房がドーナツ状に配置されている。中央には塔が1つ。看守はそこから監視していた。
またサンティアゴ・デ・クーパにあるテーマパークにも足を運んだ。動物の模型が点々と存在するが、誰がどんな目的で作ったかが不明なままだという。
7月22日 劇場廃墟に住む男&トランスする宗教 佐藤健寿
佐藤がハバナ市街になるカンポアモール劇場へ。廃墟となったその地で生活する男がいた。また宗教サンテリアも取材し、マンションの一室で行われた儀式を取材。取材許可をとっていたのに、トランスした男性に数時間説教されたらしい。
7月29日 北極1000kmを歩きぬく命がけの冒険 荻田泰永
冒険家・荻田がカナダのグリスフィヨルド〜グリーンランドのシオラパルクのルートを歩く。ソリを引きながら、ぶつぶつ不満を言いながら歩くスタイルは健在。道なき道を進むのだが、工夫が随所に見られた。ホッキョクウサギを食べたりしながら。48日目でゴール!
8月5日 一息で水深100mまで潜る男 篠宮龍三
2010年水深115mを達成してアジア記録を樹立し、プールでの息止は潜水は7分33秒。常人離れしている。ブラックアウトという潜っているときに意識を失う現象もあり、死と隣り合わせといえる。
篠宮が憧れているジャック・マイヨールは、日本の禅を取り入れているらしい。禅の「因果一如」という考えを紹介していて、意味は「頑張ったからといって、先に大きな成果を期待するな」らしい。メンタルが重要になるのか。
8月26日 世界を飛び回るミステリーハンター 竹内海南江
「世界ふしぎ発見!」ミステリーハンターが登場! 竹内さん、明るい性格なんだな。クレイジーグルメや今では行けない場所を紹介してくれた。
9月2日 絶壁から飛び降りる超クレイジーな男 久保安宏
崖から飛び降りる映像に、ゾクッとする。ベースジャンパーは、パラシュートをつけてどこからでも飛び降りていく。
スイス・チューリッヒにあるラウターブルンネンという町でのジャンプを取材。崖でスタッフが足を滑らせてあわか落下という場面が映し出される。久保さんの方が慌てていた。
ベースジャンプって本当空飛んでいるみたいな気分なんだろうな。とにかくテンションが高い。
9月9日 「雷」や「嵐」を撮影するストームチェイサーとは? 青木豊
42歳で脱サラしてストームチェイサーに。撮影はかなり難しい。発生ポイントはランダムなので、発生ポイントを特定することや撮影もタイミングを図らなくてはいけない。
9月16日 爬虫類ハントの旅 加藤英明
オオクチガマトカゲやカスピオオトカゲを発見。自宅でも100種類以上の爬虫類と暮らしているそうだ。インドネシアのフローレス島では、コモドオオトカゲを追跡した様子を取材同行。なかなかコミカルな感じだった。
9月23日 ラスベガスの闇「地下住人」の実態とは? 丸山ゴンザレス
ラスベガスにある地下水路へ。暗闇をグイグイ進んでいき、住人を発見。ライトを片手に歩いていくけど、これってゲーム「サイレントヒル」に似てない? ゴンザレスさん、怖いものないのだろうか。住人は友好的で、生活も充実している感じだった。
10月28日 命懸けの「沢登り」に熱狂する男 宮城公博
沢は、細い川や短い川のこと。山梨市の沢登りにスタッフが同行。宮城さんの己の肉体を駆使して進んで行く姿は圧巻。途中で大雨になり、引き返すことになった。もはや初心者向きではなくなった状況で、スタッフも命がけになっていった。宮城さんはヌボーッとしたキャラで、何を考えているのか分からない感じが、仙人っぽさがあった。
11月4日 幻の「西南シルクロード」に潜入 高野秀行
西南シルクロードは「史記」でその存在が確認されるものの、2000年の間、誰も研究していないという。
高野さんは100kmを歩いて取材したときのことを語った。カチン族のゲリラと仲良くなって移動していくが、中国公安に拘束されたこともあった。ナガ山地には首狩り族がいて、貨幣はアヘン布を使っていたという。
11月11日 風船で宇宙を撮影する発明家 岩谷圭介
これは夢があった。風船を使って宇宙は撮影するという方法があるとは。 岩谷さんはドクに憧れて発明家になったという。地球と宇宙がつながっていることを実感できるのが醍醐味。
GPSを搭載したカメラを風船で飛ばす。風船が破裂して落ちてきたカメラを回収するという流れ。実際の宇宙撮影にスタッフが同行するが、1時間30分後に風船が破裂して落下。GPSで落下地点を確認して、船に乗って探していた。この人、天才だわ。
11月18日 「キルギスの誘拐結婚」25組の夫婦を現地取材 林典子
フォトジャーナリスト林典子さんは、キルギスに残る誘拐結婚を取材して、ビザドールを受賞した。キルギスの誘拐結婚を5ヶ月滞在し、25組の夫婦の話を聞いた。
男性が一方的に誘拐して、その女性に対して親族一同で結婚を迫るという。1年で1万人ほどいて、誘拐された8割が結婚を受け入れる。だが1994年に法律で禁止されてる。
林さんは、ほかにもガンビアやパキスタンの取材を行ったという。
11月25日 「謎のアジア納豆」とは? 高野秀行
納豆大国ミャンマー・シャン州では、納豆を煮る・焼く・蒸すなどで調理する。首狩りの風習が残るナガ族は、どの家でも納豆を作っている
豆を葉っぱで包み、囲炉裏の上を貯蔵庫にしている。高野さんは納豆の起源ではないかと推測していて、余った豆を囲炉裏の上に置いてできたのではないかという。さらに納豆を潰して発酵、さらに潰して発酵された古納豆も紹介。出汁に使うそうだ。
グルカ兵にとって、納豆は戦の必需品。グルカ兵はネパールの山岳民族から構成される戦闘集団だ。山岳地帯でタンパク源や調味料が手に入りにくいことが理由だという。
11月25日 独特の信仰を持つ「ヤズディー教」の実態とは? 林典子
ヤズディー教は、イラク北西部に暮らす少数民族が信仰する宗教。聖地ラリッシュ。70〜100万人が信仰する。いろんな宗教が混ざり合っている。口承。悪魔崇拝と見られて、他宗教から迫害を受けている。
12月2日 「世界一雷が多発する村」その光景とは? 佐藤健寿
世界一雷が多発する村へ。ベネズエラ西部にあるオロガ。そこは水上コテージがある集落だった。スペインが攻めてきたときに逃げてきた人がアンガスを越えて、ここに住み着いたという説がある。
佐藤さんは夜を待つと、雷は1秒に一発の感覚で落ちてきた。マラカイボ湖はアンデス山脈に囲まれて、日中大気が温まり山脈沿いに、積乱雲が生まれて、雷が鳴るようだ。佐藤さんが撮影した奇跡の1枚は、鳥肌もの!
12月9日 「ミイラ研究所の廃墟」…その全貌に迫る 佐藤健寿
まずは首都カラカスになるデイビットタワーへ。高層ビルのスラムで1700人くらいいた。いまはビルが買い取られて、廃墟となっている。
ミイラ研究所は、山を登り4時間かかって辿り着いた。19世紀にドイツ人Dr.クノッヘという人が研究していた。ベネズエラで戦争、遺体を腐らせないことはできないかとミイラ研究所を建てたという。
ミイラ化の液体は完成したが、方法は伝承されていない。奥さんの病気治療のため、この地を選んだそうで、クノッヘ自身もミイラ化されて眠っている。
佐藤さんはスタジオで、ナチスドイツの死の天使ヨーゼフ・メンゲレについて語ってくれた。ヨーゼフはブラジルのカンディドゴドイに亡命していたと言われ、妊婦に奇妙な薬を与えていたという噂がある。その街は双子だらけで、双子の出生率は通常の10倍。ナチスドイツは優生思想でクローン技術を研究、優れた人間を倍にしていく研究を、ヨーゼフは継続していたのか。
12月16日 「昆虫食の旅」…タイ産のカブトムシとは? 愛
タイが昆虫食大国だったとは知らなかった。昆虫食愛好家の愛さんが笑顔で、タイの市場で昆虫を購入していく。はまったのは食虫植物を飼っていたのがきっかけ。
タイ産のカブトムシが目当てで、チェンライのサンコンタイ村へ。ヒメカブトは食用では売っていなかったが、自ら捕まえて調理していた。オェッ。これが通常食になる日はくるのだろうか。
2016年ベスト5は??
かなり悩ましいけれど、ベスト5はこちらになりました!
5位 「世界一雷が多発する村」その光景とは? 佐藤健寿
もうダメかと思いきや最後の粘りで、奇跡の1枚を撮影。
4位 服を脱ぐ写真家のヒンバ族撮影旅 ヨシダナギ
ヨシダさんのヒンバ族を最高の形で撮影したいという思いが伝わってきた。砂漠への道中も、ヒンバ族の女性が楽しそうで、好きでした。
3位 リヤカーを引いて地球47,000kmを歩き倒した男 永瀬忠志
ラスト、なんか感動してしまった。一見意味がなさそうなことも継続することで、感動が生まれる。
2位 ブラジルのスラム街「ファベーラ」でギャングを撮影 伊藤大輔
ヒリヒリ感は2016年ナンバー1。伊藤さんのギャング撮影は、銃が目の前にあるわけで・・・。奥さんとお子さんもファベーラで住んでいることも信じられない。
1位 メキシコ麻薬戦争の実態に切り込む 丸山ゴンザレス
ゴンザレスさんの取材力を知らしめてくれた回。複雑なメキシコ麻薬戦争を、内部取材で明るみに出した。準レギュラーと言っていいくらい番組に出演しているのに、まだまだ取材したい・するべきテーマがあるんだなと感じた。そのあたりも含めて、1位。
まとめ
「クレイジージャーニー」、あらためて濃厚な番組だなと。1つに制作時間が膨大にかかるのに、クオリティはまったく下がっていないのが驚異的。来年も欠かさずに見ます。