たかゆうの読書日記

本が好きです。読んだ本を中心に、映画・マンガ・テレビなどについても言及できればと思います。

『明日クビになっても大丈夫!』ヨッピーが超売れっ子ライターになる方法を明かす

売れっ子ライターのヨッピーによる初著書。

面白ネタを書いているライターさんだし、変化球な内容かと思いきや、真っ当なビジネス書であり自己啓発書でした。

好きが仕事になるということを提唱していて、なんだかヨッピーが書いていることに違和感があったのですが、経歴をたどってみれば、ヨッピーこそ好きを仕事にした人だとあらためて納得。

ヨッピーの実体験から、働き方論が展開される。

ざっくり3行でまとめると…

  1. 本業以外に何かやれ! 2.ブログやソーシャルなどで情報発信すると認知されてビジネス化される可能性あるよ 3.すぐに会社辞めないで副業からやるマイルドな選択もあるよ

本業以外に何かやれ

「本業以外に何かやれ」。本書では、何度もこのことを推奨している。

趣味でお金を稼ぐのはそんなに難しいことじゃない。イヤイヤやってるプロと好きでしょうがない素人が勝負したら、素人が勝つことが多いぞと。

ヨッピーの場合は、サラリーマン生活しながら、記事を書いていくことだった。

で、副業からやることのメリットはというと、これはリスクヘッジですね。

社畜になるのか? 会社辞めて起業か? 極端な二択ではなくて、もっとマイルドな選択肢があることを伝えたいというのが本書のベースになっています。

あと、フリーになったら「稼げずの谷」がやってくるというのはシビアだなと。この時期をなるべく短くすることが重要。谷にはまるとやりたくない仕事も引き受けないといけない。フリーになったのに、これじゃあ本末転倒感があります。

ライター1年目からの年収を大公開!

実際にヨッピーの経歴を、本書から追ってみましょう。

19歳の頃に個人ブログ「オレイズム」で嫌いな上司を空想で惨殺する日記を書き続けた。

そこで「オモコロ」に誘われて記事を書くことに。国会議事堂の前で自慰行為におよぶ、男性器の形をした手作りチョコを作るといった奇抜な記事を書いていった。

そしてサラリーマンを辞めてフリーライターになったという流れ。

おおよその収入も公開しちゃってます!

  • 1年目 月収4万円、半年経ってYahoo!での連載などがあり月収10万円
  • 2年目 月収15万円超え
  • 3年目 年収400万円
  • 4年目 サラリーマン時代の年収(600万円)を超えた
  • 6年目 サラリーマン時代の年収の倍以上

ライターになりたいなら、自分の実績を世に発信すべき

ライターになりたいです! でもまだ何もしてません!

この言葉をヨッピーは毛嫌いします。

プロ野球選手になりたいです!でも野球やったことないです。

これが通じるかというと、通じない。なのにライターの場合はあり得る。

形にしていかないと何も積み上がっていかないわけで。

これを踏まえて、自分がしたいこと、するのが好きなことを100個くらい書き出して、それを表現に結びつけていくことを勧めています。

ただし、「生産する趣味」と「消費する趣味」を意識することは忘れずに。映画を見るだけだとただの消費。それをブログにアップすレバ生産する趣味になる。広告売上げになったり、出会いに発展するかもしれない。

情報は発信する場所に集まる。雑でもいい、やっているうちに面白くなって質も上がってプロに勝てる可能性が高くなると、ヨッピーは言います。

大事なのはちゃんと自分の実績を世に発信すること。

ライターとしての生存戦略と椅子取りゲーム

ライターとして収入が上がってきても油断してはいけない。生存戦略が必要です。ヨッピーの場合は、当時ウェブ上で記事広告が得意なライターがいなかった。その椅子を取りにいったんですね。

マーケットの広さ、ライバルの強さを考えれば、おいしい業界はまだまだあると断言しています。

ヨッピーが才能を認める「化け物ライター」とは?

ヨッピーが嫉妬するほどそのスゴさを認めているのが、ARuFa。レベル1なのにベギラマを使える化け物。みんながフルマラソンで競争している時に1人だけ100メートル走のスピードでフルマラソンを走りきっている。ここまで言うほど評価しています。

おすすめ度5 ☆☆☆☆☆★★★★★

副業で稼ぐのは言うほどカンタンじゃないけど、ともかく実践してみろよ!ってことですね。もう少し記事制作のノウハウがあると嬉しかったかも。本書では、水風呂を激しく奨励していたので、やってみようかな。