たかゆうの読書日記

本が好きです。読んだ本を中心に、映画・マンガ・テレビなどについても言及できればと思います。

【鎌倉殿の13人】おすすめ本・小説26選!北条義時が活躍する作品を紹介

2022年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にまつわる本をまとめていきます!

主役は小栗旬、脚本は三谷幸喜。どんどん話はおもしろくなっていっていますよね。しかし、舞台は鎌倉時代で、北条義時が主人公となって、なかなか馴染みがない時代になっています。

そこで「鎌倉殿の13人」の世界を楽しむためのおすすめ小説・おすすめ本を紹介したいと思います!

<ほかのおすすめ記事> 同じ時代を舞台にしている『平家物語』のおすすめ本はこちらから。 lee578.hatenablog.com

源頼朝にフォーカスしたおすすめ本はこちらから。 lee578.hatenablog.com

「鎌倉殿の13人」おすすめ小説

鎌倉殿の13人に関連するおすすめ小説!

『鎌倉燃ゆ』谷津矢車ほか

北条義時など、源頼朝に関係する鎌倉武士たちの生き様を描く。実力派作家7人によるアンソロジー作品です。

まずおすすめしたいのは「水草の言い条」(谷津矢車)です。北条義時が人生を賭けた勝負に出るという内容。ほかにも、梶原景時、畠山重忠が主役の話もあります。鎌倉幕府が成立したころから、2代将軍・源頼家、3代将軍・源実朝の時を経て、承久の乱までが各作品で描かれていきます。

  • 「水草の言い条」谷津矢車
  • 「蝸牛」秋山香乃
  • 「曾我兄弟」滝口康彦
  • 「讒訴の忠」吉川永青
  • 「非命に斃る」髙橋直樹
  • 「重忠なり」矢野 隆
  • 「八幡宮雪の石階」安部龍太郎

『義時 運命の輪』奥山景布子

北条義時に焦点を当てた長編小説。義時は鎌倉幕府の執権になるまではまったくの無力で翻弄されるばかりだったんですね。強烈すぎる姉・北条政子、義兄・源頼朝にはさまれ、父・北条時政からはまったく相手になれていなかった。不遇な生活を過ごしていたわけです。

そこから運命の輪が回り出し、北条義時は歴史の表舞台で活躍することになります。義時が人間くさく描かれていて、読みやすさもある作品です!

『炎環』永井路子

鎌倉幕府はどう成立していき、武士たちはどう生きていたのか。4つの短編によって描き切ります。

主人公となるのは、源頼朝の異母弟である全成、梶原景時、北条政子の妹・保子、北条時政・北条義時親子です。直木賞受賞作であることもあり、エンタメ性がありながら深みのなる内容となっています!

『修羅の都』 伊東潤

重厚な作品!源頼朝と北条政子の夫婦を軸にして、鎌倉幕府のどす黒い政権の裏側を描いていきます。

とにかく頼朝が半端ないほど横暴で、部下たちを振り回していきます。そして北条時政と北条義時の親子も、絡んでくる。タイトル通り、鎌倉幕府の激しさを感じさせてくれます!

『小説集 北条義時』海音寺潮五郎ほか

北条義時が登場する小説や戯曲が収められています。

北条義時は鎌倉幕府の2代執権でありながら、肖像画もないほど謎の存在ではあるんですね。それだけにさまざまな作家が北条義時をどのように描いたのかを読むことで、その人物像が浮かび上がってくることがあります。

作家陣は、海音寺潮五郎、高橋直樹、岡本綺堂、近松秋江、永井路子、三田誠広。特に永井路子の「承久の嵐 北条義時の場合」がおすすめです。源頼朝が亡くなったあと、北条義時と三浦一族との権力闘争が描かれます。

  • 「梶原景時」海音寺潮五郎
  • 「悲命に斃る」高橋直樹
  • 「修禅寺物語」岡本綺堂
  • 「北条泰時」近松秋江
  • 「執念の家譜」永井路子
  • 「承久の嵐 北条義時の場合」永井路子
  • 「解説 北条義時とは何ものか」三田誠広

『傑作! 名手たちが描いた小説・鎌倉殿の世界』安部龍太郎ほか

北条義時や鎌村幕府の主要人物が登場するアンソロジーとなります。安部龍太郎、山本周五郎、岡本綺堂、火坂雅志、永井路子、坂口安吾といった6人の作家の作品を収録。

  • 「木曽の駒王」安部龍太郎
  • 「奥州征伐」安部龍太郎
  • 「義経の女」山本周五郎
  • 「修禅寺物語」岡本綺堂
  • 「幻の将軍」火坂雅志
  • 「覇樹」永井路子
  • 「安吾史譚 源頼朝」坂口安吾

『北条政子』永井路子

北条政子を主人公にした作品。源頼朝に恋をして、やがて源平合戦に突入して、鎌倉幕府が起こります。歴史の激流に揉まれた一人の女性を生き方が描かれていきます。

北条政子というと気が強い印象がありますが、本作では女性であり母であり祖母であった側面が伝わってきます。

「鎌倉殿の13人」おすすめ本【入門編】

『鎌倉殿の13人』にまつわるおすすめ本!入門編として基礎知識を身につく本をそろえています。

『北条義時と鎌倉幕府がよくわかる本』

北条義時がどんな人物だったのか、鎌倉幕府はどのような成り立ちだったのかをしっかり丁寧に解説してくれます。十三人の合議制、将軍暗殺、承久の乱といった主要な内容を網羅していますので、基礎知識はこの1冊で網羅できるのではないでしょうか。

『北条義時「武士の世」を創った男』

北条義時がどんな人物か、手軽に把握したいならおすすめです!北条義時がどうやって鎌倉幕府の重臣13人の頂点に立てたのかがわかります。

『執権義時に消された13人』

鎌倉幕府の重臣13人に特化した本!大河ドラマの内容に直結していて、13人のキャラクターが把握できます。陰謀や騙し討ちだらけのエピソード。

「鎌倉殿の13人」おすすめ本【中級編】

中級編として、おすすめしたい本を紹介していきます。

『頼朝と義時 武家政権の誕生』

武士中心の社会は、どのようにして生まれたのか?といった視点がエキサイティングです!源頼朝、北条義時、この2人の関係もアツい。文章が読みやすいのも、おすすめしたい点になります。

『鎌倉殿と執権北条氏:義時はいかに朝廷を乗り越えたか』

鎌倉幕府と北条氏の関係性を、時政・政子・義時を軸にして描きだす。宿老13人による合議制はどのような内容だったのか、全体像を把握しながら知ることができるんですね。源平合戦、鎌倉幕府草創期、実朝暗殺事件、承久の乱までが網羅されています。

『北条義時 鎌倉幕府を乗っ取った武将の真実』

鎌倉幕府を乗っ取った男として、北条義時を解説していきます。大河ドラマでも後半は、北条義時が過激になっていくはずで、その視点で見ておくにはおすすめの本です!

『承久の乱-真の「武者の世」を告げる大乱』

承久の乱は馴染みがないものの、かなりエキサイティングだったのが、本書を読むとわかります。チーム鎌倉VS後鳥羽ワンマンチームの対決として、日本史のなかでも大事な転換期なんですね。もちろん北条義時も絡んできますので、大河ドラマの見せ場となるだろう承久の乱を知るにはうってつけの本になっています。

「鎌倉殿の13人」おすすめ本【上級編】

上級編として、『鎌倉殿の13人』の世界をさらに深く学べる本を紹介していきます。

『執権 北条氏と鎌倉幕府』

「北条氏はなぜ将軍にならなかったのか」といった問いを起点にして、北条氏の執権政治について深堀りしています。力を持っていた北条氏を知るならこの一冊。北条義時と第8代執権北条時宗にフォーカスを当てています。

『図説 鎌倉北条氏―鎌倉幕府を主導した一族の全歴史』

北条氏の嫡流だけではなく、庶流についても網羅されています。まさに一族の全歴史といった内容!図説で北条氏すべてを把握することができます。

「鎌倉殿の13人」おすすめガイドブック

ドラマを解説したガイドブックもたくさん出版されていますので、どういった特徴があるのか、紹介していきます!

『鎌倉殿の13人 NHK大河ドラマ・ガイド』前編・後編・完結編

NHKのオフィシャルガイド。美麗な写真とともに、ドラマにまつわる情報が掲載されています。出演者や制作スタッフのインタビューや、ドラマのあらすじはもちろん、時代背景もしっかり解説してくれます。大河ドラマがさらに楽しめる内容!

『るるぶ鎌倉殿の13人』

るるぶだけに、鎌倉殿の13人にまつわる場所のガイドが充実しています!鎌倉や伊豆を中心として、グルメやお土産、温泉情報が掲載されています。伊豆の願成就院、三嶋大社、伊豆山神社、鎌倉の鶴岡八幡宮、覚園寺、宝戒寺の詳細情報がありがたい。読んでいると鎌倉、伊豆に行きたくなります。

『鎌倉殿の13人 完全読本』『鎌倉殿の13人 続・完全読本』

読みどころは、元NHKアナウンサー・松平定和さんによるゆかりの地への探訪です。ゆったり旅気分!もちろん出演者インタビューや作品解説も充実しています。

『鎌倉殿の13人 THE BOOK』

キャストのグラビア&インタビュー、小栗旬と大泉洋の特別対談が掲載されています。注目は、セット美術や衣装の解説です。伊豆に210メートルもの空間を使って、セットを構築していることがわかって、圧倒されますね。

『鎌倉殿の13人 北条義時とその時代』

人物、出来事別に時代考証されていて、かなりわかりやすいです!最新の学説に基づいて、史実を解説しているので、歴史をしっかり学びたい人にはおすすめです。

「鎌倉殿の13人」子ども向けおすすめ本・おすすめ漫画

「鎌倉殿の13人」子ども向けのおすすめ本やおすすめ漫画を紹介していきます。

『歴史英雄伝 北条義時 武士の世を開いた男』

小学生が読めるように、すべての漢字にふりがながついています。まずは北条義時とはどんな人か?を知るには、子供だけではなく、大人によってもおすすめしたい本です!

『学習まんが 世界の伝記NEXT 北条義時』

北条義時がマンガでわかります。集英社による学習マンガなので、イラストがかっこいい!マンガ自体も読みやすい内容になっています。

大河ドラマの世界をさらに堪能するために

鎌倉時代はなかなかフォーカスが当たりにくい印象がありますが、大河ドラマによって注目度が上がることは間違いなし。

北条義時を中心としてかなり魅力的な人物が登場するので、さまざまな本でこの世界を堪能してほしいと思います!

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