たかゆうの読書日記

本が好きです。読んだ本を中心に、映画・マンガ・テレビなどについても言及できればと思います。

【要約】エフォートレス思考とは?努力を0%にして成果を100%にする方法を解説

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『エフォートレス思考』がものすごくよかったので、概要をまとめていきます!

『エフォートレス思考』の著者は、グレッグ・マキューン。以前、『エッセンシャル思考』という本を刊行して、ベストセラーになっています。

「目標に向かって努力しているのに、なぜかうまくいかない」「やりたいことがあるのに、エネルギーが足りない」といった人におすすめの一冊です。

エフォートレス思考とは?

エフォートレス思考とは、努力を最小化して成果を最大化する考え方のこと。エフォートレスとは「effortless」ですね。努力をより少なくすること

言い換えるなら、エフォートレス思考は、「無駄な努力を0%にして、成果を100%にする方法」というわけです。

「そんなことができるの?」と思ってしまいますが、本書を読むと、思考が整理されて、やるべきことが明確になってくるんですね。

あえてがんばらなくていい。

エフォートレス思考とエッセンシャル思考の違いは?

さて、エフォートレス思考の意味をざっくり把握できたところで、著者の前作「エッセンシャル思考」との違いが気になってきます。

  • エッセンシャル思考とは?「なにをやるかに特化した思考法」
  • エフォートレス思考とは?「どのようにやるかに特化した思考法」

だからエッセンシャル思考だけでは足りなかったと。

著者自身が『エッセンシャル思考』がベストセラーになったことで、さまざまな可能性が広がったのですが、散漫な生活になってしまったそうなんですね。エッセンシャル思考(なにをやるか)だけではなくて、エフォートレス思考(どのようにやるか)を組み合わせる必要があるわけです。

エフォートレス思考の具体的な方法

ここからエフォートレス思考の具体的な方法を確認していきましょう。個人的に気になったトピックを中心に解説していきます!

重要な仕事を難しいと考えない

重要な仕事に絞ることが大事なわけですが、そこから重要な仕事を難しいと考えないようにすることを、おすすめしています。

かんたんに取り組む方法がある、絶対あるはずだと思いこむ。問題に対するアプローチを180度逆転させていきます。

本書では、サウスウエスト航空のエピソードが紹介されていました。サウスウエスト航空は、紙の搭乗券を廃止しようとしたんですね。ただ、予約システムの電子化が普及はじめたころで、システム導入は出費の負担が大きすぎました。

どうすべきか?そこで他社に合わせる必要ないという発想が生まれて、ただの紙に印刷したものをチケットとしたのです。うちがチケットだと認めればそれがチケット。まさに180度逆転させた発想です。

意識的にがんばりすぎない

自分で問題を複雑にしない。

これは心当たりがある人は多いのではないでしょうか。他人から見たらゴミのように見える不完全な仕事でいいから始める。最初から完璧であろうとすることは、無駄な努力を生むというわけです。

自動化、仕組み化を心がけていきましょう。

ゴールを明確にする

完成イメージはどれくらい明確になっているでしょうか?

とにかく細かく完成イメージを明確にして、完成したあとにどんな状態になっているかを想像します。また、エンジンかからないなら始まった状態をイメージすることもおすすめしています。

今日の完了リスト

もっとも意味のあることだけをリスト化。完了したときにどんな気分になるか思い浮かべることがコツになります。ゴールを明確にするための方法でもありますね。

このリストを全部終わらせたら、1日の終わりに満足した気分になれるだろうか?と考えてみることで、完了リストをこなすモチベーションが生まれていきます。

人生のミッションは?

人生のミッションはなにか?毎朝目を覚ましたら、人生の目的を意識し、「死ぬまでに完了できるように」と祈りを捧げていきます。

これは前提として、人生の完了リストが明確になっている状態がありますね。毎朝が重要なポイントです。

上限を決める

目標を決めるときは下限は決めて、上限も決めます。

下限はノルマとして誰もが決めると思うのですが、上限を決めるのはまったくやっていなかったです。これ以上やらないと決める。

とんでもなく大きな成果を出す人は、ペースを乱さないことが大事なんですね。安定したペースで長い時間で遠くまでいける。「全力疾走はリスクだ」とまで言っています。

時間と場所を固定する

人間の脳の作業量(ワーキングメモリー)は意外としょぼい。

作業する時間と場所を固定することで、余計なことを考えないようになれます。本当に大事なことに注力していきましょう。

疑うコストを払わない

人を疑うことほど無駄な努力、不要なコストはない。人を疑うなら一緒に働かないことを選択しましょう。

ちょっとした違和感を大事にしていきます。この人、気になる、モヤモヤするはたいがい地雷。誠実さがあって、本当に信頼できる相手とだけ仕事をしましょう。

あやしいなら契約で縛る、急所だけ。結果、役割、ルール、リソース、評価を明確にしておきます。

やることを絞って成果を最大化する

頭のなかがこんがらがって、どうすればいいかわからない…。そんなときこと立ち止まってみるべきで、このエフォートレス思考はそんな方の役に立つはずです!