たかゆうの読書日記

本が好きです。読んだ本を中心に、映画・マンガ・テレビなどについても言及できればと思います。

『鬼平犯科帳』おすすめベスト8!傑作エピソードを厳選して紹介

鬼平犯科帳おすすめ作品

すこぶる面白い。

『鬼平犯科帳』は池波正太郎が描いた人気シリーズ。ドラマ化やアニメ化されています。時代劇だからと毛嫌いせずに、読んでみてほしい。なぜならエンタメ感満載だから。

鬼平犯科帳のなかから、個人的におすすめしたい傑作回をまとめていきたいと思います。

鬼平犯科帳おすすめ1位:「血頭の丹兵衛」

​ ​『鬼平犯科帳(一)』収録

鬼平犯科帳の魅力を堪能できる作品!

血頭の丹兵衛の一味が、江戸で殺戮と略奪を繰り返していた。丹兵衛の元手下だった小房の粂八が、平蔵に面会を求めてきた。粂八は、いまの世間をさわがせている丹兵衛はニセ者だという。「人を殺さず、貧乏人は襲わず、女は犯さず」が、丹兵衛の教えだったのだ。

悪の中の倫理はなにか。それを信じた者、はみ出した者の話。二項対立ではないのがすばらしい。鬼平犯科帳の深みを感じることができる、まず最初に読んでほしい作品です。  

鬼平犯科帳おすすめ2位:「暗剣白梅香」​​​​​​​​​​

『鬼平犯科帳(一)』収録

​     鬼平ですら命が危うくなるのだと思わせるエピソード。命をとられるかもしれないヒリヒリ感があるのも、鬼平犯科帳の魅力だと思います。

平蔵が、人斬りに襲撃される。からくも逃げ延びたが、そこに匂油の香りが…。白梅香を手がかりに、平蔵は人斬りに迫っていくのだが、意外な黒幕の存在があった。

鬼平犯科帳おすすめ3位:​​​​「血闘」      ​​​​

『鬼平犯科帳(四)』収録

平蔵と昔なじみのおまさがとらわれの身に…。おまさは、盗賊の引き込み役から、平蔵の密偵になるものの、それがバレてしまう。平蔵は、おまさを救出するため、盗賊たちのもとへ向かう。エグさと女性に容赦のない仕打ちをするのだということを、突き詰めてくる作品です。

鬼平犯科帳おすすめ5位:​​​​「迷路」

『鬼平犯科帳(二二)』収録

長編でのおすすめ作品を。

平蔵は、池尻の辰五郎を捕まえ、事件はすべて終わったかのように思えたのだが…。すべての始まりでしかなかった。

長谷川平蔵が最大の危機に陥ります。もう鬼平犯科帳の魅力が詰まったような長編に仕上がっているので、短編で魅力を感じたらすぐにでも手にとってほしいと思います!

鬼平犯科帳おすすめ6位:​「盗法秘伝」

​『鬼平犯科帳(三)』収録

長谷川平蔵は幕府から解任される。しばし休ませてやろうという配慮からだった。そこで長谷川平蔵は、京都へ亡き父の墓参りに向かうことにする。盗みの方法を平蔵に伝授するという構図がおもしろい異色作です。

鬼平犯科帳おすすめ7位:​​​​「谷中・いろは茶屋」

『鬼平犯科帳(二)』収録

いろは茶屋に通い詰めてしまう木村忠吾は、お松に熱をあげて、お金がなくなる。そこに川越さんというお松に気がある男性が、お金をわたしてくれたという。

人間の弱さを感じる作品で、おおらかな長谷川平蔵を見ることができます。川越さんの「人間という生きものは、悪いことをしながら善いこともするし、人にきらわれることをしながら、いつもいつも人に好かれたいとおもっている」という言葉が、心に響きますね。

鬼平犯科帳おすすめ8位:​「むかしの男」

『鬼平犯科帳(一)』収録

平蔵は犬目の伝次郎を捕まえるために甲州へ。その間に平蔵の妻・久栄のもとに一通の手紙が届いた。差出人の名は、近藤唯四郎。かつて久栄を口説き、捨てた男であった…。

久栄の魅力が感じられる作品。鬼平犯科帳は、それぞれの人物が意志を持って、生きていることが伝わってくるんですよね。平蔵ファミリーを知るためには必読作です。

大人のエンタメ作品

エンタメ作品として、完成度が高い作品となっています。単純に勧善懲悪ではなく、義を重んじるところがカッコいい。大人な魅力がある。

どこから読んでもおもしろいので、今回紹介したエピソードを参考にしてみてください!