たかゆうの読書日記

本が好きです。読んだ本を中心に、映画・マンガ・テレビなどについても言及できればと思います。

『ブルーピリオド』名言・名セリフ!展示会レポートまとめ

美術を題材にしたブルーピリオド。かなり好きです。

表現するとはなにか?がテーマにあって、主人公だけではなく、ほか登場キャラにも感情移入してしますんですね。

各巻の名言と、展示会レポートをまとめていきます!

『ブルーピリオド』名言・名セリフ

ブルーピリオドの名言・名セリフになります。

『ブルーピリオド』1巻 名言・名セリフ

  • 「クリアするためのコストは人より多くかけている。そしてそれが結果になっているだけのことなのにみんなが俺を褒めるたびに虚しくなるこの手ごたえのなさはなんなんだ」(矢口八虎)
  • 「私はね、世間的な価値じゃなくて君にとって価値のあるものが知りたいんです」(佐伯昌子)
  • 「美術はおもしろいですよ。自分に素直な人ほど強い。文字じゃない言語だから」(佐伯昌子)
  • 「これは俺の感動じゃない」(矢口八虎)
  • 「あなたが青く見えるなら、りんごもうさぎの体も青くていいんだよ」(森まる)
  • 「そのとき生まれて初めてちゃんと人と会話できた気がした」(矢口八虎)
  • 「お絵描きって趣味でいいんじゃないの?ガチでやる意味ある?」(矢口八虎)
  • 「作った本人が好きで楽しんで情熱をこめて作ったものってね、それを見た人も楽しくなっちゃうものなんですよ」(佐伯昌子)
  • 「「好きなことは趣味でいい」これは大人の発想だと思いますよ。頑張れない子は好きなことがない子でしたよ。好きなことに人生の一番大きなウエイトを置くのって普通のことじゃないでしょうか?」(佐伯昌子)
  • 「好きなことをする努力家はね、最強なんですよ」(佐伯昌子)
  • 「俺の心臓は今動き出したみたいだ」(矢口八虎)
  • 「冷静になんかなんなよ。今は描いた枚数と上手くなった文学だけが俺の自信だ」(矢口八虎)
  • 「本で読んでもわからないから面白いんだ理論は。感性の後ろにできる道だ」(矢口八虎)

『ブルーピリオド』2巻 名言・名セリフ

  • 「このニケは知恵と戦いと勝利の女神。矢口くんがうまくいきますように」(森まる)
  • 「この人本当に家族のことしか考えていないないんだって。絵を描いてなかったらこんなことにも気づけなかった、ごめんねでもおれ藝大に行きたい」(矢口八虎)
  • 「俺の好きだけが俺を守ってくれるんじゃないのかなあ…!」(矢口八虎)
  • 「すべての名画はね構図がいいの」(大葉)
  • 「なんでも持ってる人がこっちくんなよ。美術じゃなくてもよかったクセに…!」(高橋世田介)
  • 「俺の絵にもっと説得力があったら、あんなこと言われなかったんだから」(矢口八虎)
  • 「俺の絵で全員殺すそのためならなんでもする」(矢口八虎)

『ブルーピリオド』3巻 名言・名セリフ

  • 「矢口にとって縁は糸の形してた?」(大葉)
  • 「先輩は言いたいことは変えてない。手段を変えてたんだ…!」(矢口八虎)
  • 「俺はずーっと手段で手段の絵を描いていたのか」(矢口八虎)
  • 「俺にとって俺にとって縁は…金属みたいな形かもしれない」(矢口八虎)
  • 「もはやよくわかんねーけど、これがいいのか悪いのかでも少しだけ自分の絵に飲み込まれそうなソレを感じた気がした」(矢口八虎)
  • 「好きなことをやるって、いつでも楽しいって意味じゃないよ」(矢口八虎)
  • 「やばマジで嬉しい。俺はただの人だ。でもこの天才にとって俺は特別なんだああ、頑張ろう!」(矢口八虎)

『ブルーピリオド』4巻 名言・名セリフ

「1位の絵じゃなくて矢口の「最高の絵」を目指さなきゃね」(大葉) 「ないの?あの人さえいなければ、もっと楽しく描けたのにって思うこと」(桑名マキ) 「矢口に足りてないのは「自分勝手力」よ」(大葉) 「俺が菓子作りって笑えるだろ。でも矢虎がよ、自分のことやりたいこと選んでて、俺もやってみたいと思っちまったんだよなあ」(恋ケ窪) 「楽しんで作って、それ否定されたら、立てなくなりそうで怖いんだよ…」(矢口八虎) 「なあ八虎お前は知らねえかもしれねえが、俺たちはみんなおまえの話を聞くのが好きなんだぜ」(恋ケ窪) 「話術を本音で隠すんじゃなくて、本音を技術で武装したらいいんじゃないか?」(矢口八虎) 「俺が描く絵はおれが好きな絵にしよう!」(矢口八虎) 「同時に存在するんだよ、絶対受かりたいって気持ちとさ、全員殺したいって気持ちとさ、合格なんてどうでもいいから、この絵を描かせてくださいって気持ちが」(矢口八虎)

『ブルーピリオド』5巻 名言・名セリフ

「絵としてみると10人が10人面白いとおもう場所が違うんだ…」(矢口八虎) 「湿度の高い赤がいいのかおどろおどろしい赤がいいのかみずみずしい赤がいいのかどんな赤がいい?俺は何を赤で表現したいんだ?」(矢口八虎) 「正しい場所からしか話せないなら、アタシがお前に話すことは何もないね…!」(鮎川龍二) 「俺の体、毛の生えた薄手のゴムみたいで、俺が想像してたより情けないな…」(矢口八虎) 「こいつとこんな話するなんてどうかしてる。きっと海の青さに染まってたからだ。多分あいつの体も」(矢口八虎)

『ブルーピリオド』6巻 名言・名セリフ

「俺にとっての裸は情けなくて頼りない。服を着るのは裸を隠そうとするうしろめたい行為で、この絵は俺の目を通して見た俺のせかいなんだ」(矢口八虎) 「違うな、矢口さんはごはんたべたりあうんこしたりするのを褒められたらソレに自信持てるの?おれはムリなんだけど」(高橋世田介) 「気づいてくれた…!俺が一番考えてたところ…!本当にヤバい、ホントにうれしい、ヤバいヤバい、うれしい…!」(矢口八虎) 「この世界の誰より、俺は俺の絵に期待してる」(矢口八虎) 「後悔はないですよ、反省は死ぬほどあるけど」(矢口八虎) 「作品は諦めたらそこで完成よ」(大葉)

『ブルーピリオド』7巻 名言・名セリフ

「君はさあコレから先どういう作品作っていきたいの?」(槻木蛇目) 「おれ下手なのに藝大生って嘘ついてるみたいだな…」(矢口八虎) 「ひどいね、講評しなくていい?」(槻木蛇目) 「ほんとはなんだってやっていいはずなんだよね自分の人生、自分のものなんだから」(矢口八虎)

『ブルーピリオド』8巻 名言・名セリフ

「知識ってすごいな。ちゃんと見てたはずなのに全然見えてなかった気さえする」(矢口八虎) 「あの青い世界も積み重ねでできたんだ」(矢口八虎)

『ブルーピリオド』山口つばさインタビューまとめ

『ブルーピリオド』の著者山口つばささんは、東京藝術大学卒業生。インタビュー記事をまとめておきます。

www.geidai.ac.jp

アートについて描かれている漫画の主人公って「なんにもできないけど、芸術だけできる」みたいな天才肌タイプの主人公が多いと思うんですね。だから逆に、なんでもできる奴ができないことに挑戦する漫画にしようと思い、一般的な美術のイメージとは遠い理詰めタイプの人を主人公に置くことにしました。

www.kk-bestsellers.com

デッサンがめちゃくちゃ上手い人ってたまにいるんですよ。あの絵を描いてくれたのは私の友達なんですが、高1のときのもので、デッサンも2枚目か3枚目という。凄いですよね。

bijutsutecho.com

絵を描くことがそんなに特殊じゃないってことを、マンガで示してみたかった

manga.torico-corp.com

あとがきなどから、この作品には協力者の方が多くいらっしゃるように見えます。載せる絵はどういう風に選んでいらっしゃるんですか? 取材をした流れのままで「予備校のときの絵ってある?」とか「最近のデータ、くれない?」という感じでもらった絵から当てはめていくパターンと、それがどうしても無理なときは友達を呼んで描いてもらったり。「いついつまでに描いて」と、課題を出してお願いするということもあります

president.jp

作者は抜きに、あくまで作品と読者の関係性であってほしいというのがあるので。マンガやアートについて、語るのはいいけど、人の作品を「評価する」審査員を今やるのは違うんじゃないかと思っているんです。だからマンガ賞の審査員も断っています。まだ1作しか描いていないのに、いろいろ言うのは違う、時期尚早かなと。

『ブルーピリオド展』レポート

blueperiod-ten.jp

  • 展示名:ブルーピリオド展 ~アートって才能か?~
  • 場所:東京・天王洲の寺田倉庫G1ビル
  • 期間:6月18日(土)~9月27日(火)

圧巻でした。寺田倉庫G1ビルで開催されていたブルーピリオド展に行ってきましたので、レポートをまとめておきます!

ここが入り口です。

階段を降りて受付へ。 ここでサイン付き色紙をゲット!八虎の受験票もあって、テンション上がりますね。

まずはピカソの「アヴィニョンの娘たち」の複製画が展示されています。八虎がピカソの絵のうまさがわからないわけですが、たしかにヘンテコです。なお写真撮影は不可でした。

そして森先輩の絵が!

八虎が美術の世界へ踏み出すきっかけになった一枚です。肌が緑で描かれているのが特徴。じっと見てしまいますね。

きた!八虎のイメージ課題のときの作品です。

縁をテーマにしたときに、はじめは糸を描くわけですが、どうにも違う。ここから尖った針のイメージが生まれ、溶鉱炉のようなモチーフにたどり着きます。

さらに自画像やヌードの作品も。

美大受験生が描いた自画像がずらっと並んでいます。

ここで、作中で天才とされる高橋世田介の自画像は迫力があって、すばらしかったです。「すげぇ世田介」と思ったのですが、その瞬間、あれいま世田介がこの世界に存在していると思えていた?と不思議な感覚がありました。

この展示会の魅力は、作中で描かれる作品が目の前に存在すること。かなり独特な体験を味わうことができました。