たかゆうの読書日記

本が好きです。読んだ本を中心に、映画・マンガ・テレビなどについても言及できればと思います。

源氏物語おすすめ本17選!現代語訳や解説本・マンガ作品を紹介

2024年のNHK大河ドラマは「光る君へ」。

主人公は紫式部(吉高由里子)になります。 平安時代に、ベストセラー『源氏物語』を書き上げました。

源氏物語を楽しめるおすすめ本を紹介していこうと思います!

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平安時代のおすすめ本はこちらから!

lee578.hatenablog.com

源氏物語おすすめ本【現代語訳編】

源氏物語を知っておくためのおすすめ本です。現代語訳でぜひ!

『源氏物語 ビギナーズ・クラシックス』

原文に当たりたいなら、この本から!原文と現代語訳が総ルビでまとめられています。

やはり原文の美しさがあるんですね。そして紫式部のユーモアを感じることができます。『源氏物語』のエッセンスに触れてほしいと思います。

『源氏物語』角田光代

ものすごく読みやすいです!『八日目の蝉』『紙の月』『愛がなんだ』という代表作がある角田光代による現代語訳。

文庫化(全8巻)もされているので、いま現代語訳を読んでみたいならば、手にとってほしいと思います。

『すらすら読める源氏物語 上中下』瀬戸内寂聴

さくっと全体像をつかむにはおすすめです。瀬戸内寂聴がおすすめする帖だけを選んでいるんですね。

瀬戸内寂聴の訳なのも読みやすくて、すぐに源氏物語の世界に入り込めます!解説も充実しています。

『謹訳 源氏物語』林望

難しい表現や1文の長さがあるため、読みづらさがあります…。ただ、厳密な古典解釈をしている内容といえるため、本来の源氏物語の世界観を堪能するにはおすすめです!

『潤一郎訳 源氏物語』谷崎潤一郎

『細雪』『痴人の愛』といった作品を生み出した谷崎潤一郎の訳文になります! それだけに作家としての品が感じられます。ただし読みにくさはあるため、谷崎潤一郎の文体が好きなら、ハマると思われます。

『源氏物語 A・ウェイリー版』ウェイリー

美貌の皇子シャイニング・プリンス、ゲンジ!光源氏がシャイニングとなっています。ぶっ飛んでいるようで読みやすさはあるので、入門書にもなります。

もとは100年前にアーサー・ウェイリーが源氏物語を英訳したものがベースになっているんです。それを日本語に再翻訳しています。

源氏物語おすすめ本【入門編】

入門編です!

『源氏物語 解剖図鑑』

もうね、犬と猫なんですね。だからかわいく楽しく読めてしまいます。解剖図鑑シリーズなので絵が豊富で、わかりやすい。

「キャラで分かる! 源氏物語」「データで分かる! 源氏物語「源氏物語で日本美術が分かる」といった解説も充実しています。

『眠れなくなるほど面白い 図解 源氏物語』

源氏物語を図解で解説!登場人物、巻ごとのあらすじ、ストーリーと名場面を中心にまとめています。

源氏物語おすすめ本【中級・上級編】

『源氏物語の世界』

源氏物語は恋と愛の物語。それだけはない多面的な楽しみがあるんですね。

本書では、冒頭の桐壺巻の4つの謎かけにフォーカスして、源氏物語の世界を読み解いていきます。

『源氏物語を歩く』

源氏物語のゆかりの地を紹介!城や寺、神社といったビジュアルが写真で掲載されています。54帖すべてに、あらすじ説明があります。

『ミライの源氏物語』

これはなかなかすごいことをやっています。ルッキズム、ロリコン、不倫といった現代的なテーマを、源氏物語で見ていくんですね。すごくないですか!?

もちろん今の感覚から見ると、男尊女卑な部分だらけ。だけど、イヤな部分も楽しめるかどうかという視点を、本書は教えてくれます。イヤな気持ちになる。違和感がある。そういった複雑な読書もまた豊か。

源氏物語おすすめ本【歴史解説編】

源氏物語にまつわる歴史について解説した本を紹介します!

『紫式部と藤原道長』

大河ドラマでも主軸となっていく紫式部と藤原道長。この2人にフォーカスしています。

『源氏物語』がなければ藤原道長の栄華もなかったんですね。藤原道長が紫式部に期待したこととは?

ほかに紫式部の生母との死別、道長の権力獲得に欠かせなかった姉・詮子といったテーマが並びます。

『藤原道長の権力と欲望 紫式部の時代』

藤原道長はどうように権力の座についたのか。藤原道長の日記『御堂関白記』から読み解いていきます。

ここまで日本には日記が残っていて、これは世界的に珍しいんですね。『日本書紀』から始まる正史の編纂が、『日本三代実録』で廃絶してしまったから。政務や儀式を先例どおりに行うために、日記が必要だったわけです。

源氏物語はなぜ生まれたのか?藤原道長が、娘・中宮彰子のためにオファーしたのが紫式部だったんですね。そのあたりの経緯にも触れています。

『平安貴族とは何か』

400年という平安時代。平安貴族たちは、国のために立ち回りながら朝廷を支えていたんですね。『御堂関白記』藤原道長、『権記』藤原行成、『小右記』藤原実資という3つの古書から明らかにしていきます。

平安貴族というと蹴まりでもしているようなイメージしかなかったのですが、本書を読むとリアルな実像をつかむことができます。

『藤原氏―権力中枢の一族』

平安時代に繁栄を築いた藤原氏。教科書で知っているとは思うものの、藤原氏のすごさはあまり伝わっていないのではないでしょうか。

「大化の改新」の藤原鎌足からはじまり、平安京の時代、藤原道長の隆盛などを考察していきます。

「藤原氏こそが日本の歴史を動かしてきた主役」と言うとおり、常に権力の中枢にいた藤原氏の強さ・魅力・はかなさを感じることができます。

源氏物語おすすめ本【マンガ編】

源氏物語のマンガ作品を紹介していきます!

『あさきゆめみし』大和和紀

源氏物語のマンガの定番です!とにかく絵が美しい。

このマンガから源氏物語の世界を知った人も多いと思います。教科書的ではない源氏物語のストーリーを味わえるマンガ作品です。

『源氏物語 マンガ古典文学』花村えい子

どちらかというと、原作に忠実にマンガ化している作品。

少女漫画のパイオニアの1人でもある花村えい子が手掛けています。「桐壺」「帚木」「空蝉」「夕顔」といった区切りで、マンガ化されていきます。

源氏物語の世界を堪能する

『源氏物語』は2000年愛されている物語。その世界を知らないともったいない!

現代語訳や解説本をぜひ読んでほしいと思います。

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