たかゆうの読書日記

本が好きです。読んだ本を中心に、映画・マンガ・テレビなどについても言及できればと思います。

宮部みゆきおすすめ小説13選!最高傑作は?ベストランキングを紹介

読む手が止まらない!

宮部みゆきの小説は、どんどん先が気になって、読み進めてしまうんですね。

ミステリー、ファンタジー、時代劇と幅広いジャンルを書いていますが、宮部みゆきのおすすめ作品を紹介します。

宮部みゆき ベスト5!最高傑作は? 

宮部みゆきのベスト作品を紹介します。

1位『模倣犯』

前代未聞の連続女性誘拐殺人事件が起こる。犯人グループは、悪事に手を染めたヒロミと、カリスマ性のあるピース、そして引き込まれたカズ。ピースはテレビ番組に出演して、劇場型犯罪の様相を呈していく…。

犯人がなぜ殺人を起こしたのか、そしてどう隠ぺいしようとしたのか、犯人視点で展開されます。タイトルの意味が明かされる仕掛けも秀逸。ラストの劇場型犯罪にいたるまで、ハラハラしながら読み進めてしまうはずです!

2位『火車』

休職中の刑事である本間は、ある女性の捜索を行う。遠縁の男性の婚約者の行方がわからなくなったのだ。徹底的に足取りは消されていた…。

真相はカード破産という社会問題の背景が見えてきます。ラストの展開がすさまじく、ぜひ読んでほしい。宮部みゆきの巧みさに、度肝を抜かれた作品です!

3位『理由』

荒川区の高級マンションで、一家皆殺しと思われる事件が起こる。数々の証言が続くが、いったい事件はなぜ起こったのか?

疑似ドキュメントとして、ていねいに真相に迫っていきます。まるでいっしょに情報を集めているかのような臨場感が生まれていきます。

4位『ソロモンの偽証』

ある日、クラスの柏木卓也が転落死した。いったいなにが原因だったのか。マスコミが騒ぐなか、生徒たちだけの模擬裁判がはじまる。

これまた宮部みゆきの力量を感じさせる作品。謎を解くという形式でありながら、1つの事件が先生や生徒、保護者になにを巻き起こすのか、丹念に描いています!

5位『龍は眠る』

豪雨のなか運転していると、マンホールが外れていることに気づく。近くには黄色い傘。雑誌記者の高坂は、子どもが落ちてしまったことに気づく。自転車をパンクさせた少年・稲村慎司を、車に乗せてあげることに。そして慎司は超常能力者だと告白し、事件の真相を語りだす…。

宮部みゆきの初期作品には、超能力者ものが多いのですが、本作は傑作です!冒頭からして緊迫感があって、さすがの描写力。宮部みゆきのおもしろさって、日常のなかに超能力者がいるという設定にあります。

「信じる信じないの問題じゃない。それはそこにあるんです」

宮部みゆき おすすめ作品

宮部みゆきには、ほかにもたくさんのおすすめ作品があります。

『蒲生邸事件』

浪人生の主人公がタイムスリップ。そこは二・二六事件の当日だった…。

戒厳令という閉鎖状況で、現代の若者が放り込まれたらどうなるのか?を描いた作品。二・二六事件が目の前で起こるようなリアルさを感じることができます。

『誰か』

杉村三郎シリーズ。ごく普通の勤め人である杉村が、事件を追っていく。『名もなき毒』『ペテロの葬列』『希望荘』へと続いていきます。

『ブレイブストーリー』

ファンタジー作品。とはいえ冒頭は現実世界が舞台で、子どもたちの日常や異変を描いていきます。本作から『ドリームバスター』『英雄の書』『悲嘆の門』といったファンタジー作品の系譜が生まれていきます。

『孤宿の人』

長編の時代劇小説。領内で、不審な毒死や謎めいた凶事が相次ぐ。

時代劇にミステリー要素をふんだんに盛り込んでいるだけに、あっという間に読めてしまいます。

宮部みゆきおすすめ短編

宮部みゆきのおすすめ短編はこちらです!

『十年計画』

『人質カノン』収録

2人の女性の会話。時刻が午前2時をまわったところで、なにか違和感が生まれます。

基本的に会話で進んでいくので、2人がどんな空間にいるのか、2人が居合わせたのはなぜか、まったくわからないんですね。そして「殺人」「計画」という言葉が出てくることで、なにやら不穏さが出てきます。

明かされる展開に驚きが…。さすがの短編です。

『朽ちてゆくまで』

『鳩笛草』収録

亡くなった両親が残したビデオには、自分の成長記録が残されていた。かつて自分には特殊な力があったことを知る…。超能力者もの。泣けます。

『雪娘』

『チヨ子』収録

小学校の同級生たちが居酒屋で集まる。その席で、12歳のころ、殺されて雪の中で発見されたユキコという少女の話になる。犯人はいまだ捕まっていない未解決事件。

犯人の目星はついているようなのですが…。悲しく美しいゴーストストーリーです。

『地下街の雨』

『地下街の雨』収録

職場恋愛から婚約にいたった麻子。しかし挙式の2週間前、破談になってしまう。退職してウエイトレスとして原木始める麻子のもとに、あの女がやって来た…。心が温まるミステリー短編。

人の心情と描写が巧みな作家

宮部みゆきは、人の心情と描写が巧みだと思います。読んでいるとのめり込む、だからこそ物語に引き込まれてしまうのです。

ぜひ気になった作品があれば手にとってほしいと思います!