たかゆうの読書日記

本が好きです。読んだ本を中心に、映画・マンガ・テレビなどについても言及できればと思います。

『人獣細工』あらすじ・ネタバレ紹介!秀逸な逆転ホラー

『人獣細工』はなんとも不気味なホラー小説です。

手術を重ねすぎて皮膚がつぎはぎだらけの少女には、驚きの秘密が隠されていました…。

ゾクッとくるホラーミステリー『人獣細工』について、あらすじ・ネタバレ紹介をしていきます。

『人獣細工』あらすじ

彼女は先天性の病気が理由で、ほとんどの臓器に欠陥がありました。そのため、生後まもないことから度重なる移植手術を受けていんたんですね。

手術をしていたのは、彼女の実の父親でした。臓器移植の専門医だったのです。

彼女は体は手術によって、継ぎはぎだらけ。パッチワークガール。 ⁡ そして父の死をきっかけに、彼女は父との触れ合いを求めて、自らが受けた手術の記録を調べ始めます。

そこで驚愕の事実を知ることになります……。

『人獣細工』ネタバレ

彼女に移植された臓器は人間のものではありませんでした。

ブタの臓器でした。

胃も角膜も声帯も、すべてブタのもの。おかしいのはブタの臓器の移植だけではありませんでした。

彼女には母親がいないのです。彼女はどうやって生まれてきたのでしょうか?父親は彼女を助けるために手術をしたいのでしょうか? 彼女が高校生のころに、父に問い詰めると、父は優秀な女性の卵子を購入して、代理母出産をしたといいました。

彼女には生まれたときから肩にアザがありました。ツギハギの手術でもそのアザだけは残してほしいと伝えていたのです。

そして父の研究記録のなかで最も古いビデオテープを発見します。そこには、母豚が遺伝操作されて、たくさんの子豚を産み続ける映像が映っていました。そこに自分の肩のアザと同じアザを持つ子豚を発見します…。

ほか短編2作品

『人獣細工』にはほか2作品が収録されています。

『吸血狩り』あらすじ・ネタバレ

幼い少年と吸血鬼との対決を描いた物語かと思いきや…。

その吸血鬼は人間だったかもしれない、という解釈がありえるのです。そうすると少年は吸血鬼ハンターだったのか、それともただの大量殺人鬼なのか。

『本』あらすじ・ネタバレ

狂気と幻想にかられた世界。

滝川麗美子のもとに、古びた本が届きます。その物語を読んでいるなかで、現実かどうかがわからなくなります。気がつくと滝川は病院のベッドの上にいました。

秀逸な逆転ホラー

設定こそ不気味でありながら、かなり驚かされる短編集になっています。まさかの展開が待っています!