『スオミの話をしよう』ラスト結末は?黒幕はだれか?ネタバレ解説(あらすじ感想)

映画『スオミの話をしよう』は、長澤まさみ主演の作品になります。

三谷幸喜、5年ぶりの監督作品です。

映画『スオミの話をしよう』について、ネタバレであらすじを解説していきます!

映画『スオミの話をしよう』あらすじ

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その日、刑事が訪れたのは著名な詩人の豪邸。

スオミが昨日から行方不明だという。スオミとは詩人の妻で、そして刑事の元妻。

刑事は、すぐに正式な捜査を開始すべきだと主張するが 詩人は「大ごとにするな」と言って聞かない。 やがて屋敷に続々と集まってくる、スオミの過去を知る男たち。

誰が一番スオミを愛していたのか。誰が一番スオミに愛されていたのか。

スオミの安否そっちのけで、男たちは熱く語り合う。だが不思議なことに、 彼らの思い出の中のスオミは、見た目も、性格も、まるで別人・・・。

スオミはどこへ消えたのか。スオミとは一体、何者なのか。

映画『スオミの話をしよう』ネタバレ解説

ここから『スオミの話をしよう』をネタバレありで、徹底解説していきます!

ネタバレ①スオミが行方不明に

詩人、寒川しずお(坂東彌十郎)の妻スオミ(長澤まさみ)が行方不明になります。

最後に目撃されたのは、寒川の前妻の子供を送り迎えしていた時です。

警察を介入させたくない寒川に対し、彼の世話係・乙骨直虎(戸塚純貴)が警察官の草野圭吾(西島秀俊)を呼びます。草野は、部下の小磯杜夫(瀬戸康史)とともに、やってきました。

寒川と草野は、複雑な関係がありました。草野は、スオミの元夫でした。

ネタバレ②5人の夫のスオミ

そして次々と現れるスオミの元夫たち。それぞれが語るスオミの姿は、まったく異なるものでした。

最初の夫、魚山(遠藤憲一)によると、スオミはツンデレで、料理が苦手でした。

2番目の夫、十勝(松坂桃李)は、スオミが頭が良く相手に合わせて性格を変えると語ります。

3番目の夫、宇賀神(小林隆)は、スオミを中国語しか話せない上海出身の女性だと誤解していました。

4番目の夫、草野は、スオミを自己肯定感が低い女性と認識していました。

5番目の夫、寒川は、スオミを良妻賢母として称賛します。

5人の夫から見えたスオミは、まったく違うものの、共通点がありました。それは、夫たちが無自覚でありながらも、スオミをコントロールしようとしていたこと。

スオミにとって夫が求める妻を演じることが、処世術だったのです。

ネタバレ③スオミの誘拐が発覚

スオミの誘拐が発覚し、犯人から3億円の身代金が要求されます。

彼女の夫たちはスオミにとって誰が一番かを議論します。

しかし、身代金を惜しむ寒川や、誰が一番スオミに会っていたかを自慢する夫たちは、スオミの安全よりも自分の男らしさを誇示し合っていました。

身代金の引き渡しは失敗に終わります。小磯は犯人に内通者がいると推理。夫たちは、疑心暗鬼になります。

ネタバレ④黒幕はだれか?

草野が真の内通者を暴くと、それは乙骨であることが判明しました。 しかし、この大規模な誘拐を乙骨一人で行うことは不可能です。

黒幕はスオミ自身でした…。

スオミと乙骨の計画には、中学生時代からの友人である島袋薊(あざみ)も関わっていました。薊は様々な形で夫たちに近づき、彼らを巧みに操っていたのです。

最終的に、夫たちはスオミをコントロールしようとしていたつもりでしたが、実際はスオミと薊に操られていたことが明らかになります。

ネタバレ⑤スオミのその後

スオミは狂言誘拐で得た3億円を使い、幼馴染の薊と共にフィンランド・ヘルシンキで余生を過ごす計画を立てていました。

フィンランド語で「スオミ」は「フィンランド」を意味し、外交官だった父親が最も愛した街がヘルシンキだったのです。

スオミは寒川との離婚届を草野に託し、自由を手にするかと思いきや…。

次のターゲットとして自分の顔を知らない小磯に近づきます。

スオミは他人に合わせることでしか自分のアイデンティティを確立できないのです。

映画『スオミの話をしよう』登場人物

  • スオミ(長澤まさみ)
  • 草野圭吾(西島秀俊)
  • 十勝左衛門(松坂桃李)
  • 小磯杜夫(瀬戸康史)
  • 魚山大吉(遠藤憲一)
  • 宇賀神守(小林隆)
  • 寒川しずお(坂東彌十郎)
  • 乙骨直虎(戸塚純貴)
  • 阿南健治(阿南健治)
  • 梶原善(梶原善)
  • 薊(宮澤エマ)

映画『スオミの話をしよう』スタッフ・出演者

  • 脚本・監督:三谷幸喜
  • 製作:大多亮、市川南
  • プロデューサー:玉井宏昌、石塚紘太
  • アソシエイトプロデューサー:石原隆
  • 撮影:山本英夫(J.S.C.)
  • 照明:小野晃
  • 録音:瀬川徹夫
  • 美術:棈木陽次
  • 音楽:荻野清子
  • 衣装デザイン:宇都宮いく子
  • 制作プロダクション:エピスコープ
  • 製作:フジテレビジョン、東宝