『エイリアン:ロムルス』ラスト結末は?過去作のつながりネタバレ解説!(あらすじ感想)

映画『エイリアン ロムルス』は、傑作『エイリアン』のその後を舞台にしたSFスリラー。

映画『エイリアン ロムルス』について、ネタバレであらすじを解説していきます!

映画『エイリアン ロムルス』あらすじ

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人生の行き場を失った6人の若者たちが、生きる希望を求めて足を踏み入れた宇宙ステーション“ロムルス”。

だが、そこで彼らを待っていたのは、恐怖と言う名の絶望──寄生した人間の胸を突き破り、異常な速さで進化する “エイリアン”だった。

しかも、その血液はすべての物質を溶かすほどの酸性のため、攻撃は不可能。

宇宙最強にして最恐の生命体から、彼らは逃げ切れるのか?

映画『エイリアン ロムルス』監督は?

映画『エイリアン ロムルス』の監督は、フェデ・アルバレス。『死霊のはらわた』や『悪魔のいけにえ』のリメイク作や『ドント・ブリーズ』を手がけています。

『エイリアン ロムルス』は監督自らが持ち込んだ企画だったんですね。はじめは配信映画として進められたのですが、撮影の直前で、劇場版になったという経緯があります。それだけ作品の仕上がりがよかったといえます。

フェデ・アルバレスの作品のエッセンスのように、ホラーやスリラーの凄みが感じられるのが、『エイリアン ロムルス』だと言えます。

映画『エイリアン ロムルス』ネタバレ解説

ここから『エイリアン ロムルス』をネタバレありで、徹底解説していきます!

ネタバレ①オフスプリング登場

主人公のレインとアンドロイドのアンディは、惑星から脱出するため、廃棄されたルネサンスステーションに冷凍睡眠ポッドを求めて向かいました。

しかし、そのステーションは、宇宙で最も危険なブラック企業であるウェイランド・ユタニ社がエイリアン「ゼノモーフ」の実験を行っていた場所で、レインと仲間たちは次々にその餌食となってしまいます。

なんとか冷凍睡眠ポッドと燃料を確保したものの、生き残っていたアンドロイドのルークによって罠にかけられてしまいます。仲間の1人は謎の黒い液体を体内に注入され、異様な生命体「オフスプリング」が誕生してしまいました。主人公たちはこのオフスプリングを倒し、なんとか生き延びることに成功しました。

ネタバレ②サプライズ出演

ロムルスは、映画『エイリアン』で爆発したノストロモ号からエイリアンの繭を持ち帰って研究していた施設。そこにいたアンドロイド・ルークが襲ってきます。

このルークは、『エイリアン』で登場したアンドロイド・アッシュとそっくりなんですね。同じ俳優が演じていて、同じ型というわけです。

ちなみに当時、アッシュを演じたイアン・ホルムは故人です。許可をとって、CGで蘇らせているのです。

ネタバレ③プロメテウスの火

アンドロイドのアンディは、施設の操作権限を得るためにルークのモジュールを取り付けられます。

しかしアンディは、ルークの指揮下に置かれてしまうことに…。身体能力まで強化されたアンディは、人間に対して主導権を握ることになり、彼らはアンディの判断に従わざるを得ない状況に置かれます。

ルークはアンディにある物質を持ち出すよう指示し、レインたちはエイリアンを避けながらラボを目指します。そこで彼らはウェイランド・ユタニ社の驚くべき実験の真実に直面するのです。

ウェイランド・ユタニ社は、人間のエイリアン化を進めていました。ルークはエイリアン化の化合物を「プロメテウスの火」と呼びます。ウェイランド氏の悲願を叶えようとしていました。

これは映画『プロメテウス』で登場したウェイランド社の創設者であるウェイランドのこと。

『エイリアン ロムルス』ロムルスの意味とは?

宇宙ステーションはルネサンス号と呼ばれ、ロムルスモジュールとレムスモジュールという2つの区画に分かれています。

この名前の由来は、ローマの建国神話にあります。

アムリウスは、王位を奪い、自分の地位を守るために兄の子供たちを皆殺しにし、娘を巫女にして子供を持てないようにしました。しかし彼女は妊娠し、双子を出産します。アムリウスは双子を川に流しますが、狼に拾われて育てられました。

それがロムルスとレムスです。

この双子の兄弟は協力して王座を奪還し、新しい国を作ります。ここで物語は終わりません。2人の関係は悪化し、レムスが挑発的な行動を取った結果、ロムルスは怒り、弟を殺してしまいます。その後、ロムルスが建てた国は彼の名前が変化し、ローマとなりました。つまり、国を作るために弟を犠牲にしたのです。

本作では兄弟の関係が多かったので、この神話が映画全編を通じて、リンクしています。

『エイリアン ロムルス』スタッフ出演者

  • 監督:フェデ・アルバレス
  • 脚本:フェデ・アルバレス、ロド・サヤゲス
  • 製作:リドリー・スコット、マイケル・プラス、ウォルター・ヒル
  • 出演者:ケイリー・スピーニー、デヴィッド・ジョンソン、アーチー・ルノー、イザベラ・メルセード、スパイク・ファーン、アイリーン・ウー
  • 音楽:ベンジャミン・ウォルフィッシュ
  • 撮影:ガロ・オリバレス
  • 編集:ジェイク・ロバーツ
  • 製作会社:20世紀スタジオ

『エイリアン』シリーズネタバレ

これまでのエイリアンシリーズをネタバレで解説します。

『エイリアン』

2122年。貨物船「ノストロモ号」が、エイリアンに襲撃される恐怖を描きます。通信士リプリー(シガニー・ウィーバー)を残して全滅。

『エイリアン2』

2179年。「エイリアン」の生き残りであるリプリーが、新たなメンバーと入植中の小惑星を調査します。エイリアンクイーンが現れて、エイリアンを増殖させていきます。監督はジェームズ・キャメロン。

『エイリアン3』

2179年。リプリーが目覚めると、エイリアン2での仲間たちは全滅していました。リプリーは体内にエイリアンを植え付けられて、自死を選びます。監督はデビッド・フィンチャー。

『エイリアン4』

2381年。リプリーはクローンとして復活させられます。復活したエイリアンが暴走するものの、リプリーを母のように思っていました。監督はジャン=ピエール・ジュネ。

『プロメテウス』

2093年。リドリー・スコット監督が手がけたエイリアンの起源を解き明かした作品。

「プロメテウス号」に乗った調査チームが、古代文明の壁画などに見られる未知の人型生物の謎を探求します。

『エイリアン コヴェナント』

2104年。植民船「コヴェナント号」の乗組員たちが、エイリアンに襲われる恐怖を描きます。

「プロメテウス」から登場しているアンドロイドのデビッドの行動によって、際限ない繁栄願望の危険性・恐怖を描きます。

『エイリアン:アース(原題)』

これから展開されるドラマシリーズ。第1作から30年前にあたる2092年より以前を描くとされています。シリーズ全体の前日譚となります。