ドラマ『ブラックペアン シーズン2』は、二宮和也主演の医療サスペンスドラマ!前作から6年ぶりの続編となります。
ドラマ『ブラックペアン2』がついに最終回を迎えました。ネタバレで解説していきます!
TBS系毎週日曜よる9時放送。
『ブラックペアン2』最終回あらすじ
国際心臓外科学会での天城(二宮和也)の公開手術中、内胸動脈の剥離にかかったところで患者である徳永(井上肇)の体温が急激に上昇し、悪性高熱症を発症。しかし悪性高熱症を抑える薬がないという状況。母の悪夢と重なる天城は、バイパス手術中に人工心肺を使うという極めて危険なオペを決断し、高階(小泉孝太郎)がサポートにつく。ところが、患者である徳永のバイパスを作るための冠動脈3本はすべて切離されていた。その手術痕はいったい何を意味するのか・・・。
そして、会場にいた真行寺(石坂浩二)は学会の意向として天城にオペ中止を勧告。しかし、佐伯(内野聖陽)はオペの続行を促し、さらに新病院設立の真の目的を天城に告げる。
同じ頃、東城大では結衣(堀越麗禾)が急性僧帽弁閉鎖不全を発症。非常に危険な状態で、世良(竹内涼真)は黒崎(橋本さとし)に補助してもらいスナイプによる緊急オペを行う。ところが思わぬアクシデントに見舞われ・・・。
最悪の状況下で同時に行われる2つのオペ。2人の運命はいかに!? さらに、封印されてきたダイレクト・アナストモーシスをめぐる全ての真実、破られたブラックペアンの約束の意味が明かされる!
そして舞台は再びオーストラリアへ…。
『ブラックペアン2』最終回ネタバレ
ネタバレ①徳永の手術、危機だらけ
天城(二宮和也)が、徳永(井上肇)の手術に挑んでいましたが、幾度も危機が襲います。 悪性高熱症で薬がない状況。
天城は人工心肺を使うことを選択しますが、バイパス中のコンバートは死亡率がはね上がります。しかしバイパスを作るための冠動脈3本は、すべて切離されていました。
天城は、橈骨動脈を使うことに切り替えます。橈骨動脈は解離していて、3センチくらいしかありませんでした。
そのとき真行寺会長からは手術中止の指示が…。佐伯は現場に来て、真行寺を止めることを伝えて、手術に専念するようにと告げます。
さらにもう一つの世良が手術していた患者が、心筋梗塞に。高階のエルカノダーウィンの要請が入ります。
天城「こんなとき、渡海先生だったらどうするんだろう?」
世良「渡海先生はどんな状況であれ、患者を1人も死なせることはありませんでした」
天城「わかった。高階先生、ダーウィンでジュノたちを助けてほしい。渡海先生ができて僕ができないことなんて、この世に1つもない。だいじょうぶ」
天城は手術を進めるものの、心臓が痛みだします。そのとき、佐伯がダントロレンと抗不整脈の薬を持ってきます。
天城が開腹しますが、胃大網動脈がないことが発覚します…。
佐伯「下腹壁動脈を見てみろ」
8年前の手術を天城司が担当していたとき、ダイレクトアナストモーシスを試して何度も失敗。しかし下腹壁動脈を残していました。
佐伯「未来のお前に賭けたんだ。お前1人だけが授かった力なんだ。天城やれ!」
天城のダイレクトアナストモーシスが開始されます。
天城「心臓は美しい」
手術は成功しました。
佐伯「司先生も天国で祝福している」
天城「じゃあ天国にいる司先生に伝えてください。僕一人の力じゃ、なし得なかったと」
ネタバレ②8年前の手術の真相とは?
8年前の手術について天城の考えはこうでした。
佐伯が、徳永をダイレクトアナストモーシス試す手術をして失敗。天城司にミスをなすりつけて、真行寺との仲が破綻したというのです。
はたして真相は…?
佐伯「思い違いをしている。8年前に手術を始めたのは司先生。オペを引き取っただけなんだよ」
8年前、徳永のバイパス手術を行ったのは、天城司でした。ダイレクトアナストモーシスを試そうとしていて、それは天城を助ける道につながると考えたからでもありました。
佐伯も、ダイレクトアナストモーシスを完成させたかったのです。新病院をつくることも、天城の命を救いたかったから。
ネタバレ③天城の手術スキルの奇跡
そもそもダイレクトアナストモーシスは、真行寺が論文で書いていたもの。想像のなかの手術を現実に実行したのが天城だったわけです。
天城と渡海の双子の手術をしたその翌日、極秘のオペが真行寺にバレてしまいました。
真行寺はダイレクトアナストモーシスの論文を、天城司に見せます。ダイレクトアナストモーシスの未来を、司先生に託そうとしていました。
何度もトライしたが、ダイレクトアナストモーシスは完成には程遠い状態。真行寺は、危険な術式として永久に封印するように命じたのです。
そして同じチームの外科医だった徳永が、心臓の病で倒れます。天城司が、禁断の術式に手を出したことで、佐伯が尻拭いをしました。だから真行寺が、天城司と佐伯を断絶したのが真相でした。
ネタバレ④ブラックペアンの約束とは?
ブラックペアンを作ったのは、天城司でした。
佐伯が悩んでいたことから、レントゲンに映らないブラックペアンを開発したのです。
ネタバレ⑤天城は亡くなっていた…
病院長選挙の結果は、佐伯教授が負けました。
江尻、藤原のコンビが勝ち、高階が新病院長に就任することになります。
世良も東城大を出ていくことになります。
1年後、世良に天城からの手紙が届きます。
「カジノの特別室まで、ドンキホーテを迎えにくるように」
世良がオーストラリアにやってきますが、自分が亡くなったあとで、世良に送るようにと手紙を渡されます。
天城からの手紙。
「ジュノ、突然僕がいなくなったことで、キミはさぞかしスネているだろう。謝りたいのだが、僕はもう死んでいる。もう会うことは叶わない。
ジュノは、僕のことを世界で唯一の医者だと言ったが、それはキミも同じだ。
ジュノにはジュノの才能がある。まっすぐであきらめの悪いジュノにしか救えない患者が、必ず世界のどこかに現れる。
そのまだ見ぬ患者のために、医者としてのプライドを世界に見せつけてやれ。いつか必ず世界でジュノにしかできないオペをする日がくるはずだ。
なにせジュノは僕と渡海征司郎という2人の悪魔に愛された世界で唯一の医者なのだから。
ジュノ、おまえはいい医者だよ」
天城の墓には、白い花がありました。それは渡海からのもの。
世良「医者としての仕事を続けていきます」
さらに数年後、完成したスリジエハートセンターには、渡海の姿がありました。猫田から白衣を渡されていました。
桜が舞い散り、海が見える手術室。
それは天城が思い描いた新病院の姿でした…。
『ブラックペアン2』登場人物
- 天城雪彦(二宮和也):天才外科医
- 世良雅志(竹内涼真):外科医
- 花房美和(葵わかな):看護師
- 高階権太(小泉孝太郎)):外科医
- 佐伯清剛(内野聖陽)):病院長・外科教授
- 椎野美咲(田中みな実):治験コーディネーター
- 真行寺龍太郎(石坂浩二):桜宮市医師会会長
- 藤原真琴(神野三鈴):看護師長
- 黒崎誠一郎(橋本さとし):外科准教授
- 菅井達夫(段田安則):心臓外科教授
『ブラックペアン2』スタッフ・主題歌
- 原作:海堂尊 『ブレイズメス1990』『スリジエセンター1991』
- 脚本:槌谷健、守口悠介ほか
- 主題歌:小田和正「その先にあるもの」
- 監修:山岸俊介(イムス東京葛飾総合病院)
- プロデュース:伊與田英徳、武藤淳、佐久間晃嗣
- 演出:西浦正記、加藤亜季子、伊東祥宏
『ブラックペアン2』さようなら天城
天城が亡くなるという結末に…。
切なかったです。天城からの世良への手紙、感動的でした。
天城はいなくなったけれど、その意志を受け継ぐ人たちがいる。
世良であり、渡海であり、佐伯であり、スリジエハートセンターといえます。
一人二役という要素がありながら、エンタメ全開の医療ドラマでした!
さようなら天城、そしてありがとう。