漫画『チ。地球の運動について』ネタバレ解説!最終巻の謎も考察(アニメ解説)

『チ。 地球の運動について』は、天動説が信じられた時代に、地動説に魅せられた人物たちの思いを描きます。

漫画『チ。 地球の運動について』全8巻について、ネタバレあらすじ解説をしていきます!

『チ。 地球の運動について』は、アニメ版が2024年10月5日(土)からNHKにて放送開始。

アニメ『チ。 地球の運動について』

『チ。 地球の運動について』がNHKでアニメ化されます。

アニメ『チ。 地球の運動について』マンガ何巻まで?

アニメ『チ。 地球の運動について』は、2クール全24話になります。

アニメ「チ。 地球の運動について」では、原作の何巻までのストーリーが映像化されるのでしょうか。

シーズン1では、1〜5巻まで、シーズン2で残りがアニメ化される可能性が高そうです。

原作マンガは、全8巻なので、すべてがアニメ化されると思われます。

  • 1話ネタバレ(10/5):少年ラファウがフベルトと出会い、地動説を知る
  • 2話ネタバレ(10/5):地動説が危険だと理解しながらもラファウは知的探究心を抑えられない
  • 3話ネタバレ(10/12):ラファウは義父の裏切りで捕縛される
  • 4話ネタバレ(10/19):ラファウの死から10年後、代闘士のオクジーの物語がはじまる
  • 5話ネタバレ(10/26):
  • 6話ネタバレ(11/2):
  • 7話ネタバレ(11/9):
  • 8話ネタバレ(11/16):
  • 9話ネタバレ(11/23):
  • 10話ネタバレ(11/30):
  • 11話ネタバレ(12/7):
  • 12話ネタバレ(12/14):

アニメ『チ。 地球の運動について』キャスト

  • ラファウ:坂本真綾
  • ノヴァク:津田健次郎
  • フベルト:速水奨
  • オクジー:小西克幸
  • バデーニ:中村悠一
  • ヨレンタ:仁見紗綾

アニメ『チ。 地球の運動について』スタッフ

  • 原作:魚豊
  • 監督:清水健一
  • シリーズ構成:入江信吾
  • キャラクターデザイン:筱雅律
  • 音楽:牛尾憲輔
  • 音響監督:小泉紀介
  • オープニング曲・主題歌:サカナクション「怪獣」
  • エンディング曲:ヨルシカ「アポリア」
  • アニメーション制作:マッドハウス

漫画『チ。 地球の運動について』ネタバレ解説

漫画『チ。 地球の運動について』についてネタバレ解説していきます。

1巻ネタバレ

15世紀前半のP王国では、C教が力を持ち、天動説が信じられていました。養子ラファウは12歳で大学に合格する優秀な子供でしたが、本心では天文を学びたかったのです。

異端者のフベルトと出会い、彼の観測を手伝う中で地動説の存在を知ります。フベルトはラファウをかばって焼かれ、研究成果を託しましたが、ラファウも養父の密告で捕まってしまいます。

ラファウは、改心したふりをしながら大学へ行くつもりでしたが、牢の中で月明かりを見て決心を固めます。彼は地動説を信じ、その感動は「愛」であると知るのです。

最期には毒を飲んで自殺を図ります…。

2巻ネタバレ

ラファウの死から10年後。下級市民のオクジーとグラスは、フベルトからラファウに託された研究資料にたどり着きます。

そこには最近の手紙と10年前に書かれたラファウの手紙があり、「地」と記されています。資料は占星術師に託され、再びオクジーとグラスに渡りましたが、彼らには活かす術がありません。

修道士バデーニを訪ねる途中、グラスが亡くなりますが、オクジーは火星の観測記録を持ってバデーニの元へ。

バデーニは、オクジーが観測記録の続きを記録することを条件に話を聞きます。

資料を見た彼は地動説の重要性を理解し、世界を動かす決意を固めます。

3巻ネタバレ

バデーニは地動説の資料を確認し、発表には至っていないものの、自分なら引き継げる能力があると考えます。翌日から、上級市民と接触するために掲示板に問題を張り付けることにしました。

その夕方、14歳の少女ヨレンタが回答しているのを発見します。彼女は宇宙論の大家ピャスト伯の施設で働いていますが、女性であるために研究の機会を与えられていませんでした。

掲示板で見つけた問題に、素性を隠し半日で回答したヨレンタですが、バデーニには見抜かれてしまいます。彼女はピャスト伯の資料がなければ研究に協力できないと返答します。

そこで、一行はピャスト伯の元に向かい、最初は断られますが、金星が見えたら協力するという提案を受けます。

オクジーが満ちた金星を見つけたことで、バデーニは資料の閲覧許可を得るものの、ピャスト伯は星空を見上げながら息を引き取ります。

4巻ネタバレ

バデーニは地動説の証明を完成させ、あとは公表の機会を待つだけになりました。しかし、運命の悪戯によって、ヨレンタの父が異端審問官のノヴァクであることが判明し、2人は彼に目をつけられてしまいます。

勘の鋭いノヴァクは、彼らが潰したはずの地動説の信奉者であることを見抜き、すぐに馬車でアジトに迫ってきました。

逃げる準備を急ぐバデーニに対して、オクジーはバデーニを逃がす時間を稼ぐため、命を捨てる覚悟を固めます。そして、ノヴァクたちの前に立ちはだかるのでした。

5巻ネタバレ

ノヴァクによって、バデーニとオクジーは処刑されてしまいました。ノヴァクの娘であるヨレンタも関与が疑われ、助任司教のアントニによって処刑対象となりますが、寸でのところで逃亡に成功しました。

しかし、ヨレンタが死んだと思い込んだノヴァクは、絶望の淵に立たされます。

一方、バデーニは万が一のために、貧民たちの頭に刺青として地動説に関する資料を残していました。そのため、繋ぎとめられた地動説の光は、25年の時を経て再び輝き出すことになるのです。

6巻ネタバレ

バデーニとオクジーの死から25年後、異端解放戦線と名乗るグループが各地でC教の正統派に対し過激な活動を行い、地動説の本を回収しています。

その際に居合わせた天才少女ドゥラカは、自分が生き残り、その本を利用して金を稼ぐため、地動説の本を暗記したうえで燃やしてしまいます。

さらに、地動説の本を活版印刷で量産することを画策する異端解放戦線に、ドゥラカも協力することになりました。

彼女は、そのボスにお目通しを果たしますが、そのボスとは、かつてバデーニとオクジーに協力した異端審問官ノヴァクの娘、ヨレンタだったのです。

7巻ネタバレ

ヨレンタを失ってから酒浸りで落ちぶれていたノヴァクですが、異端解放戦線が地動説の本を回収したという話を聞いて、再び異端者への復讐心に火がつきました。

異端解放戦線は地動説の本を復元し、印刷の準備が整ったところで、ノヴァクらの捜査の手が迫ります。

この時、ヨレンタは自爆して仲間の逃げる時間を稼ぎ、ドゥラカたちは秘密の印刷工房で出版活動を開始しました。

しかし、裏切り者の密告により、本の流通を目前にして騎士団たちが迫ってきてしまいます。

目的である本の出版のため、全員で戦いながらドゥラカを逃がす決死の作戦が始まるのでした。

8巻ネタバレ

1人逃げおおせたドゥラカは教会へと乗り込み、儲け話を餌にしてアントニ司教と取引をしました。アントニ司教は金を優先し、地動説の本の内容自体は教義に反していないと判断しました。

しかし、自分の人生を捧げた使命を否定されたノヴァクが暴走し、アントニ司教を殺してしまいます。

ノヴァクとドゥラカは相討ちとなり、共に命を落としましたが、その後、地動説の本は無事に出版され、日の目を見ることとなります。

その時代に、好奇心を刺激された青年アルベルトがいました。大学で天文学を専攻した彼は、後に天文学の教科書の注釈書を書くまでの権威となります。

その注釈書でかの有名なコペルニクスが学ぶことになるのでした。

漫画『チ。地球の運動について』考察

漫画『チ。地球の運動について』には、最終巻で大きな謎が残されていました。それぞれを考察していきます。

考察①最終巻のラファウは同一人物?

最終8巻では、1巻で登場したラファウが再び登場しました。1巻では、地上説に惹かれて、ラファウは自死していました。衝撃の展開でしたよね。さらにノヴァクによって火にかけられているので、同一人物ではないでしょう。

8巻で登場したラファウは青年になっていました。つまり、平行世界の話で、もしラファウが生き延びたとしたらが展開されたのです。

8巻で青年のラファウは、「知識への欲求」からアルベルトの父親を殺害します。1巻では、ノヴァクが「神への信仰」から、アルベルトの父親を殺害します。知識と信仰の対比を表現していると考えられます。

考察②アルベルトは最重要人物

アルベルトは、最終8巻で出てきた人物です。

唐突に出てきたわけですが、本作が現実の歴史とつながるうえで、アルベルトは最重要人物です。

アルベルトはパン屋で働いているのですが、実在の人物です。

アルベルト・ブルゼフスキは、1400年代のポーランドで天文学や数学を教える大学教師。アルベルトの生徒には、コペルニクスがいました。そう地動説を提唱したコペルニクスです。

この系譜があるからこそ、地動説にフォーカスが当たるようになるのです。

漫画『チ。 地球の運動について』登場人物

  • ラファウ:神童。合理的にモノを考える。
  • ノヴァク:異端審問官。拷問が生業。
  • フベルト:異端思想で捕まっていた。
  • オクジー:優れた視力を持つ闘士。
  • バデーニ:修道士で左遷された。
  • ヨレンタ:天文研究助手。