毎年、楽しみにしているラジオ「ウィークエンドシャッフル」でのシネマランキング!
番組の人気コーナー「ムービーウォッチメン」にて、ライムスター宇多丸が映画評した2017年の49作品からのベスト10です。
ライムスター宇多丸のシネマランキング!
10位 KUBO クボ 二本の弦の秘密
「物語を描くことについて考えさせられる作品」と10位にランクイン! アニメ映画は上位に入ってきますね。
9位 沈黙 サイレンス
「スコセッシの宗教もの路線でも上位に来る作品」。アンドリュー・ガーフィールド、アダム・ドライバーもよかったけど、それ以上に日本人チームがすばらしいと。窪塚洋介や浅野忠信、イッセー尾形などよかったですよね。
8位 SING / シング
「後世に残っていく作品」と絶賛! 「万人が見て楽しめるエンタメでありながら、泣き笑いの感情を見せる」とオトナな作品であることがポイント高い要因。歌の場面もすばらしいし、クライマックスに向けてうなりを上げていく展開も最高で、ボクも好きな作品です!
7位 パターソン
「ジム・ジャームッシュ監督のフィルモグラフィとしても大事な作品」。ここでもアダム・ドライバーが出ていて、すごい存在感ですね。『スター・ウォーズ最後のジェダイ』でもアダム・ドライバーは評価高しです。
6位 ハクソー・リッジ
「メル・ギブソンの10年ぶりの堂々たる作品」。信仰の壁を感じる人もいるみたいだけど、宇多丸さん曰く「ユニバーサルな視点である」と。すさまじいまでの沖縄戦を徹底的に描き、ギブソン汁満載の作品でした。
5位 ありがとう、トニ・エルドマン
「ドイツ映画で普段はなかなか扱わないものだったけど、単色ではなくて情感が変わっていく作品」。同時に「だれもが笑うし、驚くし、エンタメ作品としても成立する」と評価が高かったです。ヨーロッパ社会の問題も浮かび上がってくるそうで、「おもしろいのにめっちゃ豊か」とどんどん評価が上がった作品。
4位 エル ELLE
「ポール・バーホーベンが牙をむいた作品」。宇多丸さんは毎年バーホーベン新作を見たいと叫んでいました。「過激なメッセージだが、非難されるのも覚悟ながら、同時にだれが見ても面白いサスペンス」。
3位 アトミック・ブロンド
ベスト3に入るとはびっくり! ただ宇多丸さんとしてはサントラ聞いていたとか、ヒントは番組内で出していたと。「時代背景や折り込まれているものが深い。アクションなど映画全体のデザインもアート的なものになっている。思い返してはあれは本当によかったと思える作品」。
2位 ムーンライト
宇多丸さんにとって大切な映画。「心の奥に孤独とか疎外感とかを感じながら人生に希望を持とうとした人であれば、だれでも刺さる映画じゃないか」。
1位 ドリーム
1位は『ドリーム』でした! サブタイトル問題があって水を差したのがもったいない。宇多丸さんは「どこに出しても恥ずかしくない」と押していました。ある意味ずるいとも。まぁそれだけ本作が1位というのは、文句つけづらいってことですね。
宇多丸さんのその他の注目作!
10位には入っていないですが、『サバイバルファミリー』『夜は短し歩けよ乙女』に触れていました。
『サバイバルファミリー』
「日本的なパニックの在り方を描いている」。矢口監督の新作をプッシュ! 「非常に怖い不穏な空気が漂っている。クライマックス前の飛躍も映画らしい映画」。
『夜は短し歩けよ乙女』
森見登美彦原作小説のアニメ化! 「湯浅政明監督の作家性が全開!」。
放送作家・高橋洋二さんシネマランキング
こちらも毎年恒例、映画館で200本見る男であり放送作家の高橋洋二さんによるランキング。
- 10位:『ローガン・ラッキー』
- 9位:『ベイビー・ドライバー』
- 8位:『ノクターナル・アニマルズ』
- 7位:『希望のかなた』
- 6位:『パターソン』
- 5位:『エル ELLE』
- 4位:『アシュラ』
- 3位:『お嬢さん』
- 2位:『哭声/コクソン』
- 1位:『アウトレイジ 最終章』
このランキングでは、8位『ノクターナル・アニマルズ』が気になりました。「別れた旦那が妻にあてた小説。劇中劇と現実世界が並行して描かれていく」。
韓国映画も強しですね。勢いは衰えないようで、チェックしなければと。
また1位は『アウトレイジ 最終章』。一般的な評価もされているが、「アートと娯楽が融合したとんでもない作品なのではないか」と高橋さんが評されていました。
シネマランキングのおすすめ作品が盛りだくさん!
毎年、シネマランキングが発表されると年の瀬だなぁという感じがします。こうやっておすすめされると。見たい映画が増えていきますよね。リバイバル上映やDVDなどでぜひ鑑賞を!